穴とネットワーク

穴はどこに打っても効果があるということですが、大きな問題があります。 


ネットワークだから、どこから刺激しても全身には波及します。しかし、ネットで検索するのと同じような現象も起こります。

例えば、SUVの車が欲しいと思ってグーグルで検索したとします。SUVというキーワードを忘れたので、「車」という検索をかけたとすると無数の車がでてきますよね。

車というだけでは目的の車の語句すら探すことができない訳です。 そこで、「車 アウトドア」というような検索をかけると、かなり絞り込まれます。そこでSUVという言葉を見つけたとします。自分の欲しい車はSUVだったんだとわかる訳です。


一気に選択範囲が狭まります。 そこを見ていると「エクストレイル」という言葉を見つけて、「あ~自分はエクストレイルが欲しかったんだ」と気づく訳です。 (私の趣味ではないですが・・・)

ここで目的を達成する訳です。 治療はこれと全く同じ現象があります。身体のどの部分もインターネットのようにつながっていて、通信速度の速い遅いはあっても確実に到達点に行くのですが、その到達点がどこなのかがわからないと話しにならないということです。  逆に言えば、「SUV エクストレイル 車」という検索語を使えば一発でヒットする訳です。

殆どの場合、曖昧な検索語しか使っていないので、そこに到達しないということです。通信速度が遅く僻地に住んでいて回線も途切れ途切れの場所であっても、検索語が正しければ数分のうちには目的のアドレスにたどりつきます。


数を打てば当たるというものではありません。確実に絞り込みをして、その目的を達成する必要がある訳です。またヤフーで検索をかけるのとグーグルで検索をかけるのでは検索エンジンが違いますので、ヒットするものが微妙に違います。これがシステムの違いです。

治本法というシステムで見つける治療経絡と局所法というシステムで見つける治療経絡が違うのと同じです。治本法では脾経でも、局所法では肺経だったりする訳です。

それと同じでアウトドアと入力してもSUVという言葉が出てこない検索エンジンもあるかもわかりません。仕様が違うのですから、当たり前です。


脾経という言葉は同じでも、それを探したシステムが違うので、この二つは同じ名前であっても同じではありません。しかし、殆どの経絡を扱う治療家は、脾経は脾経であるとし固定して考えます。

遊びがないのです。

これではどこまでいっても脾経の作用でしか検索を行えないので、脾経の作用の範疇でしか目的を達成しません。

治本法的な脾経と、局所的な脾経、治標的な脾経はそれぞれに違いがあるし、治本法でも経脉の治療と無分流の治療では違いがあります。

枝葉である経絡を固定し、その中で身体を論じるやり方は、かなり限定的です。検索エンジンを使わずに、一つ一つ、しらみ潰しに検索していくのと同じような気がします。


これではネットワークの良さが体感できません。

いかにシステムを利用し、思ったとおりの検索語を見つけて、その内容を知るのか?

それが検索エンジンを使う意味です。もちろん一つ一つ丁寧に調べるとまた違った世界観が見えてきますので、決してそれが間違いとは思いませんが、ワザワザそうしなくても良いのに・・・。





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