センメルヴェイス反射

昔、妊婦さんが次々と産褥熱にかかったことがあったそうです。その当時センメルヴェイスという医師が、接触感染によって感染を拡大していると言ったそうです。つまり医師の手によって感染が広がっているということを訴えた訳です。しかし、その当時は、感染症という概念がないので、センメルヴェイスは、他の医師から攻撃を受け、最終的には精神病院に入れられたそうです。

1865年に亡くなっています。


「センメルヴェイスは自宅分娩や同じ病棟で助産婦が行う分娩と医師が行う分娩では産褥熱の発生率が10倍も違うことに疑問を持ち研究を始めた。この原因を明らかにしようと分娩後に死亡した遺体の解剖を行っていた最中の1847年、友人の法医学者ヤコブ・コレチカが産褥熱により死亡した検体解剖を学生らに指導していた際に誤ってメスで指を切創、そのまま解剖を行った後日、産褥熱と似た症状で死亡してしまった。この経緯から彼は目に見えず「臭い」でしか確認できない死体の破片が医師の手に付着していることが死因であると結論付けた。」

ウィキより


当時は感染症という概念がなかった訳ですから、他の医師が攻撃したことを笑ってはなりません。

この話しは何が真実なのかを理解するのに役立つ話しだと思います。やはりセンメルヴェイスは現場の医師だったということでしょうね。

現場で何かおかしいと思うことで、それを研究し、真実を突き止めて発表した訳です。やはり現場でしか真実は見えてきません。数字からは想像はできても、真実は見えてこない訳です。数字はあっても、それを解釈するのは、やっぱり人間ですからね。

もちろん、今は科学技術が進み、様々な結論が無数に出てくるようになりました。逆にそれが余計に混乱を引き起こしているのも事実です。主張がコロコロ変わる前に現場の手応えを聞かないと駄目です。



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