肋骨が先天的に変形している人もいます。しかし、今回の肋骨の動きの観察は、肋骨の形を調べているのではありません。
あくまでも触った時の感覚です。
面白いことに腫れていると感じられる肋骨の上下は凹んでいるように感じられます。つまり、その肋骨だけが浮き上がっているように感じられます。
隣り合う関節は逆向きの力がかかりやすいという法則どおりです。 そこで腫れていると感じられる肋骨を大きく息を吸って止めてから中心方向にグッと押さえてみます。すると背中側に何らかの違和感を感じたりします。ひきつられるような感じになる場合もあります。
この現象は、肋骨を触れてもフラットに感じる側には起こりにくいです。つまり浮き上がって感じられる方は何らかの問題があると考えられます。
再度、動画で確認してください。肋椎関節は吸気時に上方向に動いています。呼気時には下方向に動いています。横からの動画は、それがよくわかります。
最大吸気では肋骨が挙上しているので、肋椎関節は、伸展している状態です。この状態で前から軽く圧迫されると肋骨は前から後に一つの骨でつながっているので、後側に影響がでるのではないかと思います。
私の予測では、この動きが止まることで呼吸が弱るのではないかと思っています。たぶん、外肋間筋が背中側で使われていない部分が、前から押されることで、ストレッチされるような形になるのではないかと思います。
もちろん、この現象も調子が良くなると起こりにくくなります。
背中にギックリ腰のように強烈な痛みを起こす場合があります。ギックリ背中と私は呼んでいますが、このような痛みも、肋骨の運動異常や肋間筋の異常が関係あるのではないかと考えています。
背中を刺激するのではなく、つながっている肋骨の運動能力を高めてあげることで改善する可能性があります。
普段から、うまく呼吸ができていないことも原因のうちの一つになるということです。あくまでも原因の一つですから、それが全ての原因という訳ではありませんが、可能性はあるということです。
もし、その理論が正しければ背中の痛みに対して、肋骨の前側からアプローチするというのもありです。
様々な可能性を考えるというのは大事です。
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