慢性的な痛みは、どうしても治りにくいというのが定説です。
私もそう思います。
ただ、慢性痛にも色々あります。
本当に器質的に問題があるものもありますが、その器質的な症状も時間をかけてそうなった訳からね。
ということは、時間をかけてそうなる理由があったと言うことでしょう。
本人が気づいていない何かがあるはずです。
その中で一番の問題は、動きの癖は大きく関与しているのは間違いありません。
癖は一度起こしてしまうと直そうと努力してもなかなか治りません。
逆に癖を直そうとすればする程、余計に変な癖がつきます。
正しいとされる姿勢をするのも同じです。
慢性痛のある患者に、信頼できる情報を元にした知人から凄い先生がいるからと紹介されたとします。そこに行くと行っただけで良くなることは案外多いでしょう。
そういうのを聞くと心理的なものだからと言う人がありますが、一般的に想像している心理的なものとは違う作用があると思います。
思い込みじゃないの?
と思うのですが、思い込みであったとしても良くなれば、なぜ今まで行ったところは、その思い込みができなかったのか?
という問題になると思います。
やはり、慢性痛の場合、身体のどこかに異常を認めます。
それが頭蓋骨に多く存在していることは良くあることです。
腰の痛みだろうと、足の痛みだろうと、頭蓋部には何らかの異常が出ることが多くなります。
また、痛みに集中させないようにすることもとても大事です。
話しをしているだけで良くなってきたというのもよく聞く話しです。
それを否定するのは科学的ではありません。
そんな時、頭蓋骨を軽く触れてみます。
すると前頭部に違和感があるのをよく確認します。
慢性痛とは関係ない目の疲れや頭の重みがあったりします。
それを本人も気づいてない場合がありますが、よく話しを聞くと、それなりに自覚しているという感じです。
誰しも経験があると思いますが、怪我をしたら、そこの痛みの為に、痛みだけではない何となく身体が重いなどの症状があることに気づきます。
炎症が起こっているのですから当たり前です。
しかし、慢性痛の場合、それが区別つかないこともよくあります。
つまり痛みの為に違和感があるのではなく、違和感の為に痛みがあるということです。
それを区別する方法は、触診が一番有効な手段です。
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