足の第四指を骨折して足首の浮腫みがありました。
これはあきらかに循環不良です。
動かさなかった為に起こった結果です。
触診してみると腫れは後遺症であって、骨折部は治っている感じです。
レントゲン所見では、まだ完全にくっついていないそうですが、多分、このまま離れたままだろうと思います。意外に骨折部位は、綺麗にくっつかないことが多いのですが、一般の人はそれを殆ど知りません。
そこでスパイラルテープで、軽く調整を行ったところ、足のむくみが引き、色まで変化して本人もビックリしていました。一瞬で変化しましたからね。
そこから、かなり痛みがひき普通にあるけるようになったみたいです。
しかし、問題は、下手に固定し、動かさなかったからというのも大きな理由です。
整形外科医から、動かしてはいけないよ。
と言われ動かさなかったので、腫れて循環不良を起こして余計に治りが遅くなったと考えられます。
問題は、動かしてはいけないよ。
の意味です。
もちろん骨折したところをガンガン動かせば、痛いし、ズレて余計に治らないということは考えられると思います。
私も、それは否定しません。
しかし、動かさないようにという程度が患者さんにはわからない訳です。
どの程度動かすと悪化するのか?
というのを理解していないので、殆ど動かさなかったから、こういう結果になるのです。
人それぞれで、捉え方が大きく違います。
痛みというのは、身体の危険信号です。
痛いのに動かせと言っている訳ではありません。どこまで動かすと痛いのかを知る為には動かさないとわかりません。
この意味の違いを理解していないから、骨折=動かすな
になるのです。
身体は、常に連動しています。例え小指であっても機械のようにモーターがあって、その部品だけを変えれば良いという訳ではありません。
指を動かす為には、その指を動かす為の土台が必要です。その土台(足全体)になる部分が不安定だと指は、うまく動きません。
つまり、土台部分がしっかり循環し細胞にエネルギーを与えていないと治るものも治らないということになるのです。
人間の身体は、全体で一つです。
部分的な怪我であっても、常に全体とかかわっています。
そのことを忘れてしまうと、ちょっとした骨折であっても、長期間症状が残ってしまうのです。
少し考えれば、子供でもわかることです。
無理のないように動くところは動かしていれば、痛みというセンサーで、どこまで動かして良いかは身体が教えてくれます。
もっともっと身体の感覚に素直に耳を傾ける必要があるということです。
それが一番早く治るコツです。
(この方とは無関係な画像ですが、このような形でテーピングをしました)
もちろん、ポイントはケースバイケースです。
固定ではなく、エネルギーの流れを調整するテーピングです。
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