目を動かすだけでわかる検査があります。
顏を真っ直ぐ正面に向いた状態で、目を左右に動かします。
目に問題のある人は、目を動かすと顏まで動いてしまいます。
例えば左に目を動かしにくい人の場合、目を左に動かそうとした瞬間に首まで左をむこうとしてしまいます。
というかこれは代償運動で、目が左に動きにくいことを脳は動かす前に知っています。
なので、首を動かして目の動きを助けようとする訳です。
代償運動というのは、身体が全体で動いている証拠で、能力のない部分を補うことで生活を維持しようとする自然な力です。
だからなくてはならない運動なのですが、目だけを動かせば事足りる動きであっても首まで使ってしまうので首も疲れます。
余計な運動をしてしまうということです。
誰しも目を左右に動かすとどちらかが若干は行きにくい方があります。
これがその人の癖と呼ばれるものです。
癖もなくてはなりません。
その人自身であり個性だからです。
でも、その癖を知っているか知らないかで大きな違いがでます。
これが認識です。
認識は、かなり高等な治療ですが、殆どの人はそれを認識しようとしません。
認識しようとしないのではなく、わかっているのに認識したくない。
だから、何度もその動きをして、認識させると自然に良くなってきます。
認識に力は入りません。回数も入りませんから時間もかかりません。
しかし、無理やり動かそうとしてしまう心が存在します。それがブレーキになってます。
これが理解できれば認識を理解することができます。
認識の構造を理解しないと治療は上手くなりません。これは技術ではありません。
身体と心をつなげる作業です。
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