ATNRとSTNRは原始反射と呼ばれる反射の一部です。
各反射は、 反射の動きがみられる(出現)→ 頻繁にこの動きがみられる(発達)→ この動きがみられなくなる(統合)
というプロセスを経過していくということらしいです。
ひとつの原始反射が、また別の原始反射をサポートするように出現し、統合し、最終的には、反射的な動きの世界から、人間が自分の意志で動けるように脳を徐々に発達させていきます。
この話しを聞いただけでも、代償運動ともの凄く似ているなぁ~と私は思いました。人間の脳と動きというのは、もっともっと研究された方が絶対に良いと思ってます。
原始反射が別の原始反射をサポートしながら統合していく訳ですから、やはり一つの原始反射が残ると全体としてうまく統合できないようになるということでしょうね。
人間らしい発達をする為に必要な反射ということは、生まれながらに持っているものと解釈できます。それがうまく発達しなかったことで起こるということなんでしょうね。
脳の発達過程における大脳新皮質や辺縁系の発達に影響を与えるとも言われています。
原始反射が統合されていないと、
姿勢よく座る続けることができない。
過度にこわがりになる。
勉強と運動が苦手。感情のコントロールが苦手。
などという症状が出るというのですが、これも顕著な例を除いて、誰にでもあり得ることのようにも思います。
姿勢よく座ることができない大人なんて数え切れない程います。だからといって勉強が苦手でもなかったり、スポーツもそこそこできる。
原始反射の未発達があきらかにこのような症状を起こすとは考えにくいと私は考えます。
このあたりはもっともっと研究が必要なんじゃないかなと思います。
ただ、大人になってもアトピーが残り続けるような人の場合、皮膚感覚が異常になっていて、やたらくすぐったがったり、異常にビクッとする感覚が残っている人が多いと思います。
これも原始反射の一つにありますからね。
くすぐったいというのは、逃避行動だと教えてもらいました。
なるほど、逃避行動と言われれば、確かにビクッとすることで逃げようとしてますよね。
ただ、この反応もアトピーに限らず多くの人に見られます。
しかも、殆どが左側で残るというのも面白いと思います。
そして、身体の調整をすると一箇所の鍼治療で消失してしまう場合も多いです。
これが顕著な原始反射かどうかは別として、身体がうまく統合されていないことから起こる反応なんだなと思います。
なので原始反射の残像検査は、微妙な判定が必要だと思います。
複合して残っている場合、総合的に判断しないとわからないのではないかと思います。
専門家ではないので、なんとも言えませんが、微妙な動きを見逃さないようにしていないと判定できないと思います。
ただ、原始反射が残っていることで起こる症状というのは、興味深いなと思います。
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