風邪という隠れた存在

風邪はホントに厄介な問題だといつも思います。

本来の異常の上にへばりつくように風邪の反応があると、主訴を改善させないようにする蓋のような存在になっていることがあります。

風邪と言っても様々です。


本人が全く気づかない人も多いです。

それをどんなふうに組み立てて考えていくか?

それをどんなふうに分析していくのか?


その分析は、どのような方向から考えていくのか?

これを考えることは、基礎力を磨くことになります。

腰が痛いからという理由で、腰にしか注目しないのは、頭の中に、この人は腰の痛みがあるという固定観念がへばりついています。

術者の固定観念をまず崩さない限り問題をあきらかにできません。

ここでもやはり総合力が問題になってきます。

東洋医学の見方が正しいとか、運動学が正しいとかに拘っていると、何も見えてきません。

自分の今まで培ってきた方法を最大限駆使しながら分析していけば良い訳です。


腰だけではなく、首も動かしてみます。触れてみます。

イメージを使って、首の骨や神経、血管、リンパ、筋肉をイメージします。

イメージしながら触れます。

すると、腰以外のところが緊張したり機能が落ちているとわかるところが沢山見つかります。


そのどれかが腰と関係を持っています。大きく関係している場合もあれば、小さく関係している場合もあります。

それを緩めると腰の痛みが移動したり、減弱したりするところがあります。

風邪で蓋をされていると、鼻腔や咽頭の反応が部分的に異常を起こし、それが元で全身へ流れる信号が異常を起こし、最終的に腰痛になっていることがあります。

それが親玉です。


どれが親玉かを決めることができれば、治ったも同然

それを決められないから曖昧になってしまう。

または決められても、それと腰の痛みが完璧にリンクしない場合もあります。

そういう時は必ず痛みが残ります。

痛みが残ったから腰の治療ができなかったのではなく腰と深くリンクしている何かを見つけ切れていないか時間が必要なだけです。


それらを総合的に判断し、調整をすすめていきます。

痛みはとれるけど、必ずではないし、必要な痛み、段階的な痛みというのが必ずあります。

腰痛と風邪は大きく関係があります。

お腹や足を温めるだけでも楽になる腰痛なら風邪は確実に関係あるでしょう。

咽頭や鼻腔をよく観察し、首の動きをよく観察することで、その問題を解決することが可能になることが多くなってきます。




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