陸上競技は、走ることが重要な競技ですが、速く走るために手の動きが重要というのを詳細に書いてくれています。一般の人には無関係のように思うかもわかりませんが、それは間違いです。
走ることのエキスパートもそれを体感しているということです。
アスリートも一般の人も基本的な身体の構造は変わり在りませんから当然の話だと思います。
速く走る為の身体の使い方と、一般の人が腰痛になるのは基本的に同じことです。
本来、歩くというのは、直立から前に身体が倒れて、倒れた身体を支える為に足があります。
その足はまた直立状態にもどる為に膝関節を伸展させ蹴り出す動作をするように動くだけです。
だから、体幹の傾きを補助しながら回転と捻れの力を直線のエネルギーに変える変換器のような役割を足はしています。
つまり、極端な言い方をすれば足は支えて伸ばすだけの繰り返しです。
前に進むための原動力は体幹にあり、それを決定しているのは体幹の初動です。これに問題があると直線の運動に問題がでます。
車のエンジンは直線のエネルギーを回転に変えて、それをギアに伝えて車輪を回します。
身体は回転から起こり、それを直線に伝えます。
車とは構造が逆になります。
回転を直線に変化させるのが足の役割と言える訳ですから体幹で起こる回転エネルギーがチグハグになっていると、うまく直線のエネルギーに変換できないという訳です。
腰痛は、チグハグになった体幹の動きの結果と言えます。
歩行は、足でするのではありません。もちろん、足が大きな役割を果たしているは事実ですが、本来は体幹を支えるのが大きな役割と言えます。
この仕組みを大きく勘違いすると意味がわからず、速く走る為に足を鍛えてしまうのだと思います。
足が主役になってしまうと何が起こるかと言えば、体幹との連動性が途絶え、足が早く疲れることになります。それが怪我に直結するのだと思います。
つまり足だけを鍛えれば鍛える程、怪我やスランプに陥りやすいということです。
サッカーや空手等の蹴り技がある運動を見るとよくわかりますが、初心者にさせると足で蹴っているのがわかります。
またベテランになると、初心者とは違う意味で足で蹴っているということが起こります。
身体と足の連動性が行われず、余計な力が入ってしまうことがベテランになっても起こります。
これは完璧なスランプか怪我を引き起こす原因の一つになります。
手足の力はどうして入るのか?
ということを精神状態と一緒に考えることができます。
手に汗握るといいますが、精神的な緊張状態になると手足に力が入ります。
この状態はベテランでも十分起こりえることです。
ある意味、運動するということは、手足の力を抜いて体幹の動きをスムーズにするということです。
これは速く走るためにも、様々な競技をするためにも絶対に必要なことです。
ベテランになっても起こるこの現象は、初心者のとは違いますが、基本的には、焦りから起こります。
焦りと恐怖は、腰を固め、体幹の動きを鈍らせてしまうことで知らず知らずのうちに手足に力が入って、動きが悪くなるのですが、素人目にはわかりづらいということです。
どんなベテランにも起こりえることです。
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