体幹だけを動かして身体を移動させるということが、いかに難しいことであるかがわかってもらえたと思います。
体幹は体幹だけで動いてもあまり意味がないです。
殆ど移動に役割を果たしていないということです。
しかし、移動をする前の起動にもの凄く重要です。
着火ですね。
エンジンで言えばプラグみたいなものです。どんなに良いエンジンであってもプラグという小さな部品に着火が起こらないとエンジンの爆発は起こらない。
そのエンジンが回転することでプラグの着火のタイミングが決まります。
エンジンがいくら高性能でも駄目
いくら良いタイミングでプラグが着火してもピストンが異常だったら駄目です。
体幹と手足が共同作業をしてこそ、人間は移動することができる。
着火のタイミングもあるということです。
これが人それぞれ違う。
体幹と手足をうまく使うようにするには、体幹から起こった小さなエネルギーを手足で増幅させる必要がある。
図でも説明しているように、体幹で起こった僅かな力を大きな力に変えるのは、手足の根本にある股関節や肩関節であり、股関節や肩関節が体幹の動きに合わせてタイミングよく動くことが重要ということだと思います。
それらを統括しているのが脳や脊髄の中枢神経系ということです。
車のエンジンで言えば、電気系統となりますね。
人間の身体は、一部分が壊れたから取り換えるということはできません。
取り換えられても、着火のタイミングがあるので、取り換えた部品がうまく適合するかどうかは、微妙なタイミングによって違います。
それらを統括しているのは脳神経系や脊髄神経系の思いなんじゃないかと思います。
神経に思いがある訳ではなく、それを操作する人間の行動と言えるかもわかりません。
だからこそ動きの僅かな部分を変化させる訳です。そこに注意を向ける訳です。
これをしないと電気系統がスムーズであろうと、エンジンが完璧な姿であろうとパフォーマンスを発揮することができません。
つまり乗り手が下手くそなら、乗り手を鍛えなければ速く車は走らせられない。
ということになる訳です。
何が問題か?
やっぱりとても重要な問題です。
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