体幹の回旋運動をしたとします。
通常は、身体を捻る行為なので、何も言わないで身体を捻って下さいと言うと、だいたい腰のあたりから捻る人が多いです。
この時は呼気をしながらの方が捻りやすいと感じます。
また、どんな人でも大きく捻ると自然に呼気の方がやりやすく感じると思います。
しかし、胸から捻る人は吸気の方が捻りやすい。
これは呼気筋がお腹、吸気筋が胸に多いという理由からもあきらかでしょう。
横隔膜を境にし、上は吸気で捻りやすいと感じ、下は呼気で捻りやすいと感じるということです。
回旋運動でよく行われるスポーツと言えばゴルフがあるでしょう。
しかも同じ方向に捻る訳ですが、このことを考えても腰痛が多くなるのは考えられます。
お腹の筋肉に力を入れながら一方向に片寄った使い方をしている訳ですからね。
息を吐いて動かすのが正しいと思い込んでいる人が多いと思いますが、それが正しいとか間違っているという問題ではなく、静止からは息を吸って、動かしはじめ、大きく動いた時に息を吐いた方が楽にまわります。力を入れるような動作をするときは、そのまま息を止めて力を出した方がやりやすいと感じます。
そこで実験です。
胸だけを回旋するようにしながら吐くのと、回旋しながら吸うのではどちらがやりやすいでしょうか?
やはり、腰を固定すると吸う法がやりやすく感じると思います。ここで重要なことは腰を固定するかどうかです。
しかし、実際には胸だけ回旋するというような運動は、日常的に起こりにくいと思います。
やってみるとその方があきらかに捻りやすい。
吐ききって最大まで回旋し、力を緩めると同時に吸い、初動まで吸い、最大回旋時に吐ききって反対方向に捻ると言う意識になるということです。
このような呼吸運動をすると全ての体幹の筋肉を使い切るのではないかと考えられます。
あくまでも通常の回旋運動の時の話しです。
スポーツのような運動ではこの限りではないと思いますし、人によって呼吸の仕方が違うことは予測できます。
しかし、あきらかに呼吸はリズムです。
呼吸を乱すとリズムが狂います。
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