私は、心臓の状態を観察する場合、よく第三肋骨と第四肋骨と胸骨のつなぎめを観察します。
このあたりには、心臓の状態を観察するポイントがでていることが多くなります。
昨日書いた肺静脈、左心房、大動脈から鎖骨下動脈、総頚動脈の異常から起こった眩暈という例の話しでもわかるように、心臓は、心臓からの問題だけでは解決しない症状があります。
しかし、心臓を観察するポイントがあり、それが第三肋骨と第四肋骨、胸骨とのつなぎめのポイントです。
鍼灸ではダンチュウという穴を心臓の観察点と考えることがありますが、詳細は、ダンチュウ穴より若干範囲は広いようです。
肺や心臓の機能や解剖というのは、西洋医学でも多くの説明をしています。つまり、そのあたりから起こる疾患が、とても重要だということを意味しています。
小腸の記載は少なく、まだまだわかっていない未知の部分であるということと、それ程の重要度はないと考えているからではないかと思います。
もちろん、そんなことはないのですが・・・。
生き死にに直接関係の深い部分が、心臓や肺と言った循環系であるというのは、間違いないだろうと思います。それは東洋医学においても全く同じことが言えると思います。
風邪は万病の元、なんていう言葉は、それを物語っている言葉ですよね。
このあたりをしっかり観察、分析できる能力を持つことは、慢性、急性の疾患にかかわらず、様々な問題の起点になっているということだろうと思います。
同じ人間を観察しているので、西洋医学と東洋医学が大きく違うはずがありません。
心臓や肺の疾患や機能低下は、急性だけでなく、慢性的な疾患においても非常に重要な部位です。慢性炎症が起こりやすいところでもあり、ほんの一部分の異常が全身症状を起こすことも稀ではないと思います。
そういう部位を詳細に観察していくことは、西洋や東洋という医学の範疇を超えた重要な観察だと私は考えています。
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