12月の8日には、お伊勢さんマラソンがあります。
結構たくさんの参加者があり、お祭りイベントになってるみたい です。 最寄りの駅からは、送迎バスが出て、多くの人を会場に運んでいるのを去年見ました。
こんな大きな大会になってるとは知らず、マラソン人口の多さに驚いたほどです。
今年の3月に右のふくらはぎを痛め、しばらく休んでなんとか回復させが、未だに痛みもあり、10日ぐらい前から、左のふくらはぎも痛みが出てきたという例です。
左のふくらはぎの方が現在は痛いわけですから、当然注目するのは左のふくらはぎのあたりだと思うのですが、私が注目したのは右手の親指です。
慢性的な痛みであったりとか、右から左、または左から右に移動するような痛みは、必ず上半身のどこかに問題があることが多いです。
練習をしていて、最初に右手の振りに問題が起こり、うまく手を振れない状態が続き(この時点では手足も痛みはありません)右の足に負担がかかり続けた結果、右足に痛みが出て、その後それをかばうために左の足が異常を起こしてきたというふうに考えられるわけです。
右足首は背屈が水平面のままあがりません。左足首は大丈夫です。このことから考えてもあきらかに右の方が左より足首の高さでは問題があります。
基本的にはオーバーワークでしょうが、片寄った使い方を長時間したためです。
左手で右手の親指を 触れてもらうと 右足の緊張がなくなります。関係性は明らかです。
手を離すと動きに制限がかかるので間違いないでしょう。
また母指と肘と上腕部にも局所的な異常反応がでています。
母指の異常に伴って、橈骨の上部、上腕骨の上部にも関連した異常が起こっています。局所的な異常は必ず他の器官に影響を与えますし、それには法則性があります。
これは円環状経気を考えるとよくわかりますが、穴というのは、点ではなく円なので中心に見える円とその円を中心に大きな円を形成するので、母指を中心に橈骨の上部と上腕骨の上部にも自然に異常部位が出るのです。
関節にも同じような構造があります。内側の前側に異常があると次の関節付近に後側の外側に異常がでます。これは構造上の問題ですが、穴の流れとしても同様の働きがあります。
経絡は線ではなく、点の集まりですが、その点は、小さな円であり、体外に伸びる円環です。その穴を中心にまた関連する異常がでます。このようにして次々と他の部位と関係性を持ちます。
だから、母指が右足首、右足首が左フクラハギに影響しても何の問題もないと言えます。
これを理解する為には穴や経絡を確認できなければなりません。
これを調整すると、右足首の動きは改善しましたが、同時に左のふくらはぎも緊張が緩んできました。 右足首は、左のふくらはぎの原因の一部だったと理解できます。
右手母指や上肢の異常から右足、左足へと伝搬するように異常を起こしていた全身症状だということになります。
身体はつながっています。骨の異常から筋肉にいき、筋肉から神経に行って、血管に入って対側の足に行くというような伝搬の仕方によって、症状が出ているという状態なので、骨だけとか、神経だけとか筋肉だけとかからの見方では、問題をあきらかにできないということです。
身体は一つです。 決して、途中で途切れている訳ではありません。解剖学的に一つの系統(神経なら神経、血管なら血管だけという状態ではない)だけでつながっている訳ではなく深さを変えて、異常は伝搬していくということです。
軽く走っても違和感ぐらいで痛みは消えていったようです。
この状態をどこまで維持できるかは、身体への注意の仕方で変わってきます。 一定のところまでは、連れて行くことはできても、生活しているのは本人です。
無茶をしたり身体に意識をしていなければ、また元の状態に戻るでしょう。
それを止めることは、本人にしかできません。
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