昨日の手首の骨折の後遺症の動画をご覧になって気づくことはありませんか?
この前の動画一部です。
よくご覧になってください。回内は大きく動きますし、ゆっくり動くことができます。
しかし、回外する時は、注意深く回外しないと、動きがぎこちなく、カクカクします。
カクカクするというのは、早くなったり遅くなったりするということです。
つまりリズムがない。
動きは滑らかでリズムがあるのが正常です。
なぜそうなるのでしょうか?
リズムがないというのは、動きの悪いところを脳は知っているので、そこを避けようとしている行為だと考えます。
つまり動きが悪いところを嫌がる訳です。
脳にとっては、ただ嫌なんです。
自分がどう思っていようが関係ないのです。
嫌だから避ける。
避けるから早く動いてしまいます。
それがぎこちない動きを作ってしまっているのです。
かなり精神的なものだとわかりますが、無意識なものなので、ワザとやっている訳ではありません。本人からしてみれば、そうなってしまうとしか言い様がありません。
それを意識することが治療につながります。
つまり認識するだけです。
認識するだけに大きな力、強い刺激は全く不用です。逆にそれが足かせになって治癒を遅らせます。
治療家は、骨がどうのとか、筋肉がどうのと言ってしまいがちです。
外傷の場合、確かにそういう時期もあるのですが、治療家が思っているよりかなり早い段階で、その状態は終わります。というか、外傷を起こした時点から、この無意識が入り込んで脳から命令が送られます。
それを認識していないと、外傷の後遺症が残る訳です。
認識するというのは、簡単なようで非常に難しい。
なぜなら、認識は雑にしてしまうと繊細な身体にとってはマイナスになります。
認知行動療法というのがありますが、雑にやってしまうと、逆に危険なこともあります。
だから雑だと絶対に認識はできません。
その結果が、このような現象につながっていく訳です。
もっともっと広くこういう知識と感覚を、多くの治療家が認識して欲しいなと思ってます。
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