来院時には、舌の写真を撮らせてもらっています。
舌って、毎日、観察しているとホントに人それぞれだなと思います。東洋医学的な所見は、色や苔の状態を重視しますが、舌の形を見ることも重要です。この写真のような出し方をしている人を時々見かけます。
あきらかに左に曲がってます。
左に曲がっているだけではありません。
舌体の右側が麻痺しているとも考えられるので、口角も右側が下がっています。上唇も麻痺し、下顎が左へ変位していると考えられますし、頸椎への影響もあると考えられます。舌を見るだけでも様々なことを予測することができます。
この場合、右の頭部に問題がある可能性が高くなりますが、側頭部を指先でタッピングすると左より右の方が強い感覚をうけます。しかし、舌所見だけではわからない身体の異常を解く順位というのがあります。実は、左胸の反応が強く、左に引っぱられている状態でした。
経験的には右ですが、実際は左ということになります。身体の訴えを重視しないと結果を出せません。
左胸と左膝に反応がありました。
膝が開口障害の原因になっているというのは、よくある話しですが、そのとおりになっていたみたいです。しかも、対側です。
それを調整すると楽に出せるようになったようです。口角の形も変化してきていますからあきらかですね。出しやすそうです。
これだけの変化で口が開きやすくなり、呼吸が楽になり、顎位が安定すると共に地面への足の接地がよくなります。つまり全体的に身体が効率よく動ける状態になっていると判断できます。
顎の位置や舌の動きというのは、様々な症状と関連していますので、出しやすさは身体全体の安定につながります。
誰でも簡単にチェックできますので、日々やってみると日によって違いがあるのがわかります。それを認識するだけでも体調管理になります。
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