筋力トレーニングの中でも、とても有名で簡単な方法としてスクワットがあります。
しかし、このスクワットのやり方によって効果に大きな違いがあるということをご存知でしょうか?
効果の違いがあるというより、下手なやり方をすれば効果が半減するどころか、身体を痛めてしまう結果になることもあります。
そのことを全く知らないで行っている人は多いと思います。
もちろん腕立て伏せでも同じ結果になるのですが、スクワットの場合、全身への影響はかなり大きいので特に注意が必要です。
右足と左足はつま先が同じ角度になっているでしょうか?
(ミリ単位で鍛えられる筋肉は違ってきます)
右膝と左膝の位置は、膝を曲げて行く時に変化していませんか?
(これがもの凄く重要です)
上半身は不必要に前に倒れていませんか?
腕の位置が前に来すぎていませんか?
右手と左手の位置はどうでしょうか?
首は右に倒れたり左に倒れたりしていませんか?
(このあたりは第三者に見てもらうか自撮りして何度も確認した方が良いと思います)
基本的に肩に力が入ってませんか?
(スクワットは足腰の運動ですので肩の力は余分です)
このような注意点を守り、数回行ってもらうと、いつものスクワットとは違う効果があるのがよく分かると思います。というかかなりキツイ運動になるはずです。
わずかな足の位置によって使う筋肉はまったく違ってくるというのがよく分かると思います。
このような体験をすると、いかに解剖学や運動生理学で常識的に考えられている主動作筋という考え方が、おかしいかというのがよく分かると思います。
おかしいというよりも、あまりにもザックリとしすぎているのがわかるはずです。 一般的には、主にこのように考えられていると思います。
「主にお尻(大臀筋)と太ももの前側(大腿四頭筋)、太ももの裏(ハムストリングス)、ふくらはぎ(ひふく筋・ヒラメ筋)、背中(脊柱起立筋)を鍛える。 足幅を大きく広げ、つま先を外に向かせるワイドスクワットは、太ももの内側(内転筋)、股関節の奥(腸腰筋)、お尻上部(中殿筋)を鍛える。」
というふうに、考えられていると思います。 しかしこれは本当でしょうか?
人は疲れてくると、できるだけ楽な姿勢を取ろうとします。
足を開いていても片側だけ膝が内側に入ったり、 外側にすることがあると思います。実はたったこれだけの位置によって鍛えられる筋肉は全く違ってきます。
つま先の角度もとても大事です。右と左が同じ角度になるようにセッティングしないと左右がアンバランスに鍛えられてしまうからです。
大事なことは意識的に行なっているかどうかです。足を開くスクワットが良いとか悪いというわけではないのです。往々にして足を開いたスクワットは、腰を痛める原因になりやすいと思います。
内転筋を鍛えると書いてありますが、内転筋はとても重要な筋肉なので、これが片寄って鍛えられてしまうと全身への影響は大きく、特に腰への影響は計り知れません。
いつも100回できる人が、この注意点を守ると、10回で筋肉が悲鳴をあげてくるという場合も多々あります。
なので、膝を伸ばす時の筋肉は大腿四頭筋が主動作筋というようなザックリした考えで運動を行っていると、必ず問題がでてきます。
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