人はわかっているようでわかっていないことが一杯ある。
日曜日の東京セミナーでは、そう気づかされました。
そういうことを教えてきたつもりですが、逆に教えられました。
それは、手をとって教えた時です。
そうか~こういうことがわからないから、わからないんだ~。
ってことを実感したということです。
手をとると、相手に自分の感覚を教えることができますが、逆に、どれだけわかっているかもわかります。
そして、自分自身が様々な情報をパッと触れるだけで理解しているんだとわかりました。それは、一つ一つ積み上げてきたからです。決して急にできるようになったものではありませんし、素質があった訳でもありません。だから、手をとった瞬間に、その先生の手が、何がわかっていないかがわかるということです。
ちょっと畑違いの先生の手をとった瞬間、この手ならわかってもらえるなと思ったら、案の定わかってもらえました。目をまんまるにして喜んでくれました。
とても不思議な感覚です。そんな馬鹿なと思うかもわかりませんが、伝わってくるから仕方がありません。だから、これは技術ではありません。
長年積み上げてきたからわかるだけなんだと思います。しかし、その積み上げ方がとても大事です。闇雲にやったからわかる訳じゃない。キャリアがあっても全然わからない人も多いんだと思いました。
今回は、たった一つのテーマだけを注視して身体の反応を診てもらいました。すると、皆さんよくわかったみたいです。あちこちから感激の声を聞きました。
実は、自分が昔、治療に悩んだときに、もう一度基礎からやり直そうと徹底的にやったことを今回テーマにしてみました。テーマは何でも良いのです。脉診だろうが、腹診だろうが何でも構いません。
しかし、徹底的にシンプルなものでなくてはなりません。滅茶苦茶わかりやすいことでないと駄目なのです。多分、それを教えられるのは、徹底的にシンプルにした経験がない人では、どれだけベテランであっても教えることは不可能だろうなと思います。
だからベテランの先生でも、今回は理解できにくい方もいらっしゃいました。ベテランだからわかるわけじゃありません。シンプルに徹したからわかる訳です。これを超えないと本当のことが見えてこない。でも、シンプルに徹すると誰でもわかるようになるのです。そう確信することもできました。
わかっているようで全くわかっていないことがあります。わかっていないようで十分わかっていることもあります。
技術じゃないから、手ほどきでしか教えられない。何度も何度も手をとって伝えなければ決して伝わるものではない。
もっともっと手をとって教えなければ、この感覚は伝わらないんだと思います。手を取る感覚を最大限に訓練しないと相手に本当のことは伝わらないんだと思いました。
まだまだだと思いました。
勉強会をすると必ず教わることが沢山あります。この課題を如何に克服していくか?
今後の課題だなと思っています。
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