経絡らしきもの2

距骨を観察していくと経絡らしきものの存在が確認され、その経路は、縦方向に走って、足首の運動と深く関わっているのではないか?

ということを書きました。


やはり、この経路(けいろ)は、通常の経絡(けいらく)とは違う何かを表現しているのではないかと思いました。

そこで、古典に載っている海論篇というのを当てはめてみるとどうなるか?

と考えてみました。海論篇については、四海を臨床で行っている人を参考にしたいのですが、ネットで調べても誰も、そんな臨床を行っている人はいないようです。


古典には、経絡が川だと書いてあるのですから、それに続く海があるはずです。経絡も目には見えない川です。当然ですが、海も見えるはずはありません。また川と海はつながっているはずです。

しかし、川と海は別の経路として身体に表現されているはずです。


アキレス腱の緊張を触りながら、髄海(ずいかい)という言葉をイメージすると足首の前内側にある経路(けいろ)と共鳴しているのに気づきます。

つまり、足首の前内側あたりが髄海の経路である可能性があるのでは?

と思いました。


あくまでも推測です。脳は髓の海という表現が古典にありますが、詳しいことはあまり書かれていません。百会と風府という穴が、この髄海を治す穴みたいに書かれているぐらいでしょう。

海を綺麗にするには、川や山を綺麗にする必要があるというのが自然の法則だと思いますが、川は支流が沢山あり、全体としては捉えにくいと考える方が良いのではないかと思います。

つまり、海は全体的な調整を行う経路、川は具体的な調整を行う経路という考えができるのではないかと思います。


川である経絡(けいらく)は、内臓と関係する経絡(けいらく)が十二もあります。支流を合わせれば無数にあると考えられます。海は古典によると四海と言って四つです。川の数より海の数の方が少なくて当然です。身体もそのようになっているということでしょう。

そのことから推察すると、大まかな区分だと言えるはずです。


また私の調べた髄海が脾経と類似していることから場所は重複していると考えられます。川と海が場所的に交わっているというのは不自然な気がします。つまり、そこには何らかのシステムがあるのでは?

と考えるのが自然です。

また海は世界とつながっています。世界とつながっている海を調整することで、全体に影響を与える可能性があるということです。つまり全体治療をするのに四海の調整は効果的だと言える訳です。








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