不安と呼吸2


昨日の続きです。


昨日は、呼吸の入る場所の上の方とか下の方という単純なイメージだったのですが、上の方に楕円を描いてみるイメージを作ります。

息を吸った時に、その楕円の右前、右後、左前、左後のどの部分が膨らみにくいかを感じます。この時に大事なことは、ただ感じるだけです。無理やりやろうとしないでください。


上の前後左右、真ん中の前後左右、下の前後左右を意識して、ゆっくりの呼吸をします。そうすると自分の肺がどのあたりで動きにくくなっているかの詳しいマッピングできます。このマッピング作業が呼吸法をする上でとても重要な役割を果たします。


とにかく、一番効率の悪い方法は、闇雲に方法論を試してみることです。最初のうちはそれで良いのかもわかりませんが、それでは、どんな高等な呼吸法であったとしても、効果は薄いどころか副作用すらあらわれかねません。呼吸は生きていく上でとても重要なものです。生命活動に直結します。つまり間違えると健康状態を損なう可能性も否定できません。マッピングを行わない呼吸法は、一か八かだと私は思っています。


最初は前後左右上中下という区切りをしますが、徐々にこれをアナログ的に詳細にして区分けしていきます。そうすることで肺の詳細な地図が描けるようになるのです。最初はわかりにくいと思います。わかりにくいのは、無理にわかろうとしているからです。無理にわかろうとせず、ただただ、感じるという思いで呼吸マッピングを作ってください。


呼吸を深くしたいと思ったら、どのあたりが深くできないかがわからないと駄目です。例えば、その人がどんな病気に罹っているかわからないのに薬は出せませんよね。

それと全く同じことが呼吸一つをするにしても言えることです。呼吸法を学ぶということは、自分がどんな呼吸を普段からしているかをわかっていないと、どんな呼吸法が適応なのかわからないと言うことです。これを知ることが呼吸法をより良いものにする大きなヒントです。


つまり、どこまでいっても、何をしても、状況を把握するということが何よりも重要ということです。


相手を知り、己を知れば、百戦危うからず


です。



御薗治療院

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