足だけを診るのにも様々なポイントがあります。
一部ですが紹介してみたいと思います。
軽く皮膚をタッピングすると、だいたいのことがわかります。皮膚の張力と関節の動き(遊び)は、概ね相関関係があります。タッピングをして違和感のあるところがわかれば、動きもある程度予測できます。
動きがわかれば、癖もわかります。癖は、その人が思っていることを反映させています。つまり思考と動きは密接な関係があるということです。
動作の不良は筋肉や関節だけの問題ではありません。思考にも影響を与えますし、内臓にも血管やリンパ等の各組織にも当然影響を与えるでしょう。
このような観点で身体を観察すると触れるか触れないかの触診で、かなりのことを想像したり予測したりすることができる訳です。
東洋医学は、予防医学と言われていますが、意外にも、そういう観察をしてこなかったように思います。なぜなら名人芸になりすぎて、誰でも理解できるような基準を作ってこなかったのではないかと思います。動きや形は、基準になります。そこから再度見直していくことが絶対に技術の向上になります。
本当にこのままで良いのか?
危機感はないのか?
東洋医学は、いわゆる未病を防ぐということになるはずですが、その人の状態がどうなっているかが治療より先にわからなければなりません。治療のテクニックは知っていても、そのテクニックをどこで使うかを決めることができないように思います。
専門家の方は、是非この観察法を覚えてください。
身体を理解する上での基礎だと思います。
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