四総穴の疑問

肚腹は三里に留める 

この言葉はお腹の調子は三里で調整するという意味だと思いますが、四総穴の区分を考えると、頭頸部と体幹に対する処置しか書いてないということです。  


手足を無視した形で手足からアプローチするやり方だと考えられます。それが四区分に分けているわけですが、上部の前後、体幹の前後という具合に区分出来ます。つまり左右のない上下前後です。 


手足の刺激は表層から深層に向かう刺激で、表層の経絡から深く入って内臓と関係する刺激です。 しかし、四総穴は、体幹と頭頚部に直接作用することが考えられます。つまり、アプローチが全く違うということです。


四総穴の記述に経絡の概念を持ち出すのはナンセンスです。 しかし、経絡上にある穴が、四総穴の主治穴になるので、経絡としての三里や列缺、委中、合谷とつなげて考えてしまうので、頭痛で列缺を使うのかが意味不明になる訳です。  


ここは経絡や穴という概念を取り外して、上前は合谷、上後は列缺、下前は三里、下後は委中という区分で考える方が合理的です。 


それでは面口の症状は合谷だけで良いでしょうか?

という疑問が起こります。

また、この方法は、一見簡単に見える方法ですが、ある程度術者の「気」が活性していないと絶対に効果を出せない方法です。又は、誰が見てもわかるぐらいの変化が各穴に出ている状態の人でないと適応にならない方法と言えるでしょう。

なので、初心者が簡単に扱える穴とは言い難いのではないかと思います。

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