背中の痛み

動かして痛みが強くなるという訳ではなく、常に背中がズキズキするような痛みというのは、案外治しにくいものです。動かして痛むというのではないので、何をしていても痛いという不快なものです。


原因の一つと考えられるのが、咽頭のあたりの問題です。この動画でも左側頭部から耳あたりを触診していますが、単純に触診をしても何もわかりません。やはり咽頭をイメージングしないとわかりません。腫れているのはわかっても、その詳細を知ることはできません。意識の使い方によって、見え方が変わってくるということです。


意識というのは、共鳴すると反応します。それで明確に異常がわかります。触っている場所が顎関節のあたりなので、顎関節の調整で効果を得られるかというと得られません。もっと深いところに存在しているので、顎関節の調整ではうまくいきません。


咽頭から鼻腔、耳管咽頭のあたりを意識しないと、綺麗にあらわれてきません。キチンと意識できると触れ方は、触るか触らないかで十分わかりますし、被検者も、その違和感を感じます。昼間は蒸し暑いですが、夜中は急激に温度が冷えて、咽あたりに炎症を起こすことが多くなります。風邪をこじらせている感じです。


経脉も膀胱経の背部は殆ど反応がありません。この反応が、咽頭部の調整を行うと経絡の流れが均一化し臀部と頭頚部だけだった流れが全体に広がります。こういう状態をバランスがとれたというのだと思います。

反応がなくなると痛みもなくなり、動かしやすくなっているのがわかります。

膀胱経の均一化と症状は相関関係があるなぁ~と言う印象を受けました。


また筋肉の緊張があるから膀胱経が体表面に存在しているかというと全くそうではないというのがわかります。経絡や穴と筋肉の緊張は全く別物です。だから筋肉の緊張を狙って鍼を打つのは、経絡現象を使っている訳ではないというのがよくわかると思います。


「ここ凝ってますね~。鍼しときます。ここには〇〇という穴があって、〇〇症状によく効くんですよ~」

という会話は完全な誤解だとわかります。




御薗治療院

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