スポーツのような競技は、目的が相手に勝つ為、又は良いプレーができるというのが大きな目標になってきますが、目の前のコップのお茶を飲み干す目的は、どんな方法であっても良いので、お茶を飲むことです。 もの凄く単純な要求です。
お茶を飲む動作は、殆どの人が百発百中で、目的がハッキリしていますので、この能力をあげようとは誰も思いません。しかし、その動作が様々な問題を引き起こしているとするなら再考の価値があります。
それでは日常動作の運動能力を上げる為には何をすれば良いか?
行動が上書きされるのであれば、何を変えないといけないかがわかると思います。本当に今までのやり方が正しいのかを検証する必要があると思います。
ストレッチをして関節を柔らかくすることでしょうか??
筋肉を柔らかくすることでしょうか?
何度も何度も練習することでしょうか?
闇雲に、これらのことを長い時間やっても効果がないのはやってみれば直ぐにわかります。ただ、何度も練習するというのは、新しい動きを上書きするのにも必要なことです。繰り返さないと上手くはなりません。 しかし、闇雲に習慣を変えずに同じことを繰り返しても下手くそが上手くなるだけです。
悪い癖を更に増強してしまうかもしれません。繰り返しには良い面と悪い面があるということは忘れてはいけません。
上手くなる為には何が必要でしょうか?
それを考えていなければなりません。
鍼灸治療も全く同じです。闇雲に鍼を打つことが刺激だと思っているのは下手くそを上手くしてしまうだけです。
刺激が改善する方法なのではなく、どうすれば上手くいくのかを試行錯誤することが大事です。試行錯誤していると、うまくいく時があります。
今までとは違う思わぬ方法で良くなることがあります。その経験を増やすことで技術があがっていくのだと思います。
だからこそ試行錯誤は無駄なように見えて一番大事なことです。
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