動作が同じでも意味が違う
目の前にお茶の入っているコップを持ってそのお茶を飲み干すことは、健常者であれば誰しも簡単です。それでは、極端に脇を開けた状態で目の前のコップを取ってみてください。結構、難しいと思いませんか?
肩が内側にねじれるので、自然に肩甲骨が上がってくると思います。普通であれば、このような持ち方はしませんが、 五十肩の人が目の前の物を取ろうとした時、これと同じような現象が起こってしまいます。
肩関節の可動域が狭められていることによって、自然にそういう動きになってしまうわけです。 ここで考えて欲しいのは、五十肩だからそうなっているのか、そうなっていたから五十肩になったのかということです。
無意識の動きというのは、いつのまにかそうなってしまいます。本人は全く気がつくことはありません。 だからこそそんな日常的な動きを気をつけることで、強い症状が改善される訳です。
重要なのは認識です。動かすことではありません。
運動をただ動かすことだと認識していると、何らかの症状がでてくる可能性は否定できません。何千回、何万回も同じ動作をくり返す訳ですから、当然そうなる可能性はあります。ちょっとその動きを変えることで殆ど苦労なく症状が改善すれば、そのやり方は正しいと言える訳です。
しかし、無理やり動かして一時的に楽になったとしても、本質は変わりません。
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