痛みは幻想ではなく現実にあります。
しかし、幻想の部分もあることに気づく必要があります。それをしっかり認識するということは、痛みを確実に自分の範疇に治めることです。
どこまでが幻想でどこまでが現実かを知らないのに痛みを改善させることは難しいのではないかと思います。
そういう時患者さんとの会話が非常に面白いんです。
「この足の痛みは、こういうところから来て、首とつながっているから痛みがあるみたいです。だから首を手で触れると動きが変わるでしょ」
と私が言うと
「足の外側が痛いんです」
という返答が返ってきたりします。痛いということだけを訴えたい気持ちはわかりますが、自分ではその痛みに向かい合おうとはしていないという会話が続きます。
程度は酷くないのに、痛いということが脳の中で大きくなっていないかなぁ~って思います。
そういう時は、その痛みに注意を向けている感情や、そうさせている脳、心臓の問題もでているので、そちらからアプローチしていきます。視点を変えないとうまく誘導できません。
視点を変えさせるには時間も必要です。どうすれば視点を変えられるか・・・。
大きな課題です。
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