術者の変態

術者の気が段階を上がっていくことは、術者自身が変態することです。


言葉は変だと思いますが、段階を上るということは、自分自身が変化しなければなりません。それは、どれだけ知識や経験を積んでも上がることはできません。

一つの界層(主に物質界)に留まり、優位性があったということだけを強調したところで、あくまでもその人の条件次第で変わってきます。これは、沢山のセミナーに出て技術を覚えているのと同じです。それだけでは臨床で活かせるものにはなりません。最終的には自分で感じて自分の形に変更していかなければ使い物にはなりません。


考案者と全く同じ条件にするのは困難であり、ほぼ不可能と言えます。その人がどういう背景や経験、知識を持っていて、その時に、どんな条件設定で行ったかがわからないと同じ結果にはならないということです。 


日本人は真似をして独自のものにする能力に長けている民族だと言われています。それは決めきらない文化というのがあるからなんじゃないかと思います。 

この条件設定だから、その人には、こういう見え方になるんですね。と言う柔軟性があるので、様々な文化を受け入れ独自のものにしてきたのではないかと思います。


柔軟性があってこそ相手の文化を尊重できるし、独自のものも発展させることができるのだろうと思います。 また、唯物論的な考えの人であったとしても、それだけではどうしても説明のできない現象を必ず経験しているはずです。しかし、それを無視し続ける人もいます。  


術者の中にはそんなことすら考えたことがない術者もいますので、本当に人の見方というのは人それぞれです。だから、そんな人の主張を聞いても、その人の世界観の中で考えれば、その主張もありなんだろうなとも思えるようになりました。  ただ、一つの世界観だけで物事を全て判断することの危険性と視野の狭さは、あくまでも「他」なんです。つまり自分以外です。自分自身を変態させることではありません。


私からすれば勿体ないと言うしかないです。必ずその先があるので、その先を見ようとするかどうかで、その人の「気」の拡充(気量)というのが決まってきます。 「気」を発展させ、自分自身を変態させることで、できるだけ多くの見方ができるように訓練することこそが、私の言うアホの修行です。 


これは本当に難しいことだと思いますが、世界観を広げる為には避けて通れない道です。 まあこれは単なる変態したおっさんの独り言だと思って、反論があったとしても、やんわり反論してくれると嬉しいです。

認める人も認めない人も、おっさんの戯言だと受け流して下さい。 でも、臨床では絶対に必要になります。それだけは事実です。沢山のセミナーに出たけど、やっぱり物になってないと思う方は、是非、そこを見直してみてください。答えは自分自身の中にしかありません。


御薗治療院

身体と意識の不思議な現象を体験してください

0コメント

  • 1000 / 1000