って思うかもわかりませんが、誰かがそんなことを考えた訳です。
少なくとも私が考えたのではありません。単なる概念です。誰がどんなふうに考えたかは私にとっては全く興味のない話なので神智学にどんな歴史があったとか言われても私にとっては必要のない話しです。しかし、その概念を利用して身体を調べてみると面白いことが起こります。
エーテル界層の意識では衛気の低下が主役になっていて、右肩から首にかけての皮膚の異常が強くでて全身に影響を与えている人がいました。しかし、メンタル界層に意識を切りかえて、調べてみると真気の異常が左足の筋肉に出ています。深さも場所も全く違うということです。
それぞれの意識の界層で、違う種類の気が低下し、圧痛を調べると、それぞれに強烈な圧痛があることを確認できました。エーテル界層の条件設定で、右肩から首は緊張しますが、メンタル界層では右首肩は緊張しません。つまり圧痛はメンタル界層では、右肩にでていないということです。
この事実がとても重要です。初心者とベテランの違いもこのような現象から起こります。また、ベテランであったとしても意識が低下していることに気づかず物質界層のみの判断になっていると、診断もあやふやになってしまうことがあるということです。これが脉診を不安定にさせる要因です。
初心者とベテランの違いならわかりますが、ベテランでも調子の良い時と悪い時では見渡せる景色が違ってきます。この事実を知らないで治療を行っても効果は限定的であったりします。
高い界層であるメンタル界層のみの調整をすると面白い現象が起こります。
エーテル界層の衛気の反応はなくなるか減弱します。 また、高い界層のところから見た景色というのは、詳細なものではなく、治療点も殆ど変化しません。高いビルから下を眺めると地上より、ゆったりとした時間が流れているのに日常でも気づくはずです。
高い界層から見る景色は、変化が少なくゆったりした時間が流れていますので同じ治療法で、どんな症状の人にも行えるという利点があります。だから一般の鍼治療より短い時間で行うことができます。 それによって、より持続性があり、その時に症状が変化しなくても、後から効果がある場合もあります。
まるで、漁業を発展させる為に山を整備するのと同じです。正に人間の身体が自然とマッチしていると感じられる瞬間です。 目に見える範囲のものだけしか見ようとしていないと全体がどうなっているのかが理解できないということだと思います。
何もオカルトの話しではありません。普通に現実社会を見ればわかる話しです。オカルト的な話しにするのも、そうでないのも、それを受け取った本人次第だということです。
そこをどう考えますか?
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