自分自身の体に注意を向けている時、そこに意識は向かいます。
自分の身体に注意を向ける時は、どこかが痛いとか調子が悪い時がほとんどなのではないでしょうか?
何の症状もない時に、自分自身の体に注意を向けてみてください。何かを改善しようと思ってやらないことです。
例えば呼吸をするときも、ただ呼吸に意識を向ける。そして小さく呼吸をするということに注意してください。 物質を変えるのではないので、物質に注目する意識を変える訳です。肉体に注意を向けないで、動きに注意することで意識は高まります。
いつも言っているように、綺麗でゆっくり、小さい動きを心がけてみることです。意識を集中させると体の動きに敏感になり、術者の気の変態性が向上します。それによって意識の界層を上ることができるわけです。
お風呂に入った時の1分でもいいです。トイレに座っている時の数十秒でも構いません。意識的にそういう時間を持っている人とそうでない人とでは、行動が大きく変わってきます。そして、それらの意識は、全て無意識に影響を与えます。自分の意思とは無関係であることが理解できると思います。
私がなぜ代償運動の事を何度も言うかと言うと、代償運動は、必ず無理やり動かした時(能動的な時)に起こります。自分の身体に意識を向けるのは受動的です。ただ感じることであり、感じながら動きに注意を向けることです。 もちろん動きでなくても構いません。
代償運動は、嘘の動きであり、本質から離れる動きとも言えます。そして、自分の体の動きに注意し代償運動していることをも認識する。その時に初めて人は意識の段階を上がるわけです。瞑想したから上がるわけではありません。ただ座っているだけで上がるわけでもありません。 自分の体を注意深く認識した時に初めて階段を駆け上がります。
座ることに意味を持たせてはなりません。どんな時でも体に、ただ注意を向けるだけです。あくまでも自分の体に注意を向け意識の段階を駆け上がることが重要です。 動かし辛い関節があったとしたら、それはどのように動かし辛いか徹底的に認識することです。絶対にそれを治そうとしてはなりません。ただただ認識する。これが既に瞑想状態に入った証拠です。
そして意識の階段を上る第一歩です。
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