気の界層構造による調整1

自分の体に注意を受け続けることをやっていると自然に気の界層構造の段階は上がります。殆ど何かをするという訳ではなく、自然にあがります。

特別な修行が必要とか呪文を唱えなければならないとかもありません。そういう呪文みたいな儀式を行っても確かに意識はあがりますが、それをやらなければあがらないと意識してしまえば、その儀式を行った時だけしかあがりません。それでは臨床的ではありません。


自分自身の身体を観察すると、今まで見えてこなかったものが見えてきます。通常、痛みのある場所を中心に治療方針を組み立てていくことが多いと思います。腰の痛みなら腰を診るのが普通でしょう。 しかし、私は腰の痛みで来院された方も腰を触ることなく調整することが殆どです。それは普通の鍼灸院でもよく行われている普通のことです。


気の界層構造を使って、まず、どの界層の異常が強いかを調べます。

例えば「色」の強い地獄界の異常が強い場合、どの位置が問題なのかを調べます。次ぎにその深さと性質を調べます。色が強いので、その変化は多岐にわたっているのがわかります。 一つの異常に留まらず、その異常が伝搬し、他の関節や筋肉、臓腑にまで影響を与えている様子もうかがえます。


それはそれとして詳細に調べることで、面白い世界です。  

深さは筋肉あたりなのか、骨まで浸透しているのか、皮膚なのか? 

水の流れの影響から来ているのか血の流れか気の流れか? 

また、その位置は上なのか下なのか前なのか後なのか?  


そして、これらの反応は日ごとに変化しています。刺激を加えただけで変化をしてしまうことも多々あります。 つまり最初診ていたものと刺激をした後に診えるものは違ってくるということです。そのことを理解するだけでも複数の強い刺激が身体に好影響を与えているのか悪影響を与えているのかがわかります。


全体としてどのバランスをとれば良いのかということを意識していると、症状がなくなれば良いとは考えにくくなってきます。 

これがとても悩ましいところです。


御薗治療院

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