風邪は万病の元とはよく言ったものだと思います。
感染症は万病の元とも言えます。
たんなる風邪であっても、無理やり仕事をして身体を動かしていたら重症化するリスクは若い人であっても高くなりますよね。それは誰が考えてもわかることだと思います。
ああ~身体が重いなぁ~風邪かなぁ~と思っているのに身体を冷やして無理をして動いてました。
肺炎になって重症化しましたと言うのは普通にあることです。特別なことではありません。
基礎疾患があっても、風邪ひいたかなぁ~ちょっと普段の感覚と違うなぁ~。
早く寝よ・・・。
って思う人と、それでもこれだけはやっとかないと・・・。
って思う人でその後の症状って違いません?
これってその人の精神的なものの差だと思いますが、それは考慮されないですよね。
そんな時、風邪をひかないワクチンが新しくできた~!!
って報道があり、早速ワクチン打ちました。これで安心!!
ホントですか?
インフルに罹りました。
発汗できないことで熱がこもって熱性痙攣起こしました。それはインフルに罹ったから熱性痙攣になったんでしょうか?
だからインフルは怖い?
その論法は臨床的な医学の立場からはかけ離れています。罹ってからどういう過ごし方をしたかによっても悪くなるかならないかが違うというのは一般の人でもわかる肌感覚です。しかし、統計は、そんなことは無視です。1万人の母集団から、インフルに罹って熱性痙攣を起こした人は何人かというデータが大事だと言い張ります。
それは本当に正しいでしょうか?
どんな状況で、どんな処置をして、どのように患者と接したか?
元々どんな体質で、どんな薬を普段から飲んでいて、インフルに罹って何を飲んだのか?
それによっても大きく違ってくるはずです。それは間違いないことだと思います。
もちろん、統計を出す意味というのは、全体として方向性を決める為です。つまり政府などの大きな組織が、どの方向性で行くかを決める為には必要不可欠だと思います。そして、それを決めた政府を批判しても仕方がありません。
統計好きの人から言えばワクチン接種した人1万人に対してどんな副反応が出た人の割合は何人だったか、せいぜいどんな副反応だったかぐらいだと思いますが、その母集団は基礎疾患のある人なのか、基礎疾患のない人なのか?
どんな生活をして、どんな精神状態なのかという、その人の顏は見えてきません。
それが本当に正しい統計なのかどうか?
また、そういう細かく分けたグループによる統計をそもそもとれるのか?
ワクチン打ったからどうなったという議論は、滅茶苦茶、二元論的な考えのような気がしませんか?
インフルに罹ったらあかんの?
誰でも罹る可能性はあります。
そもそもワクチン打ってもインフルには罹りますよね。そんな例は沢山みて肌で感じてきました。臨床医なら必ず実感しているはずです。
インフルに罹っても普通は身体を休めて暖かくして発汗させれば治るってわかっているはずです。ワクチン打ってあるから大丈夫というような精神状態で無理に仕事してませんか?
そんな精神状態もワクチンの副作用と言えば副作用です。全く数字にはあらわれません。
無理した結果重症化させたのはインフルのせいでしょうか?
小さい子なら熱があるのに気づかず身体を冷やしていて無理して学校にいかせたりしていなかったでしょうか?
お母さんが忙しくて子供の様子をみてなかったというのは、インフルのせいでしょうか?
親の責任というのなら、ワクチンを打たなかったことが親の責任でしょうか?
疑問はホントにつきませんね。
提案をしているだけで、この主張が正しいと言っているのではありません。統計は全く違う意味があると言うことを一般の人も深く考える必要があると思います。統計は学者としての興味のはずですが、広く一般に知れ渡って、それが正しいという誤った見解になってしまったことが、大きな悲劇を作った可能性というのはないでしょうか?
一つの角度からしか議論しないで怖がったり焦ったりすることの無意味さってあるように思えてなりません。統計を出すのならより実感に近いものにしてデータを出すべきだと思うのは私だけでしょうか?
そう思うと調べることが山ほどあることに気づきます。
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