1+1は2とは限らない

ある能力を持った人がいたとします。その人は社会的にみると能力のない人です。もう一人同じような社会に溶け込めない人がいたとします。その二人はお互いに 補う能力を持っていますが、出会わなければ社会的に見て能力はゼロに等しいです 。 


たまたま偶然、その二人が出会って、お互いの能力を高めてしまうと、 それぞれの能力が100になったり1000になったりすることがあります。その二人が出会う確率を計算式で算出するのは不可能です。その二人にどんな能力があるのかがわからないと、計算すらできません。そして、その能力は未知数です。また、タイミングもあります。単純な出会いではなく、意味のある出会いでないと、その能力は機能しないでしょう。


いつ、その二人が、どこで、どんなふうに出会うかは誰も予測はつきません。これぞ神のみぞ知るです。地震の予測みたいに、いつ、どこで起こるかが検討つかないのと同じです。人と人が出会わなければ、その力はゼロのままですが、あるタイミングで出会ってしまうと、とてつもない力になることがあります。 


なぜ、この話しをしたかというと漢方薬の組み合わせは、まさにそんな感じだからです。その日、その時にのみ出会う組み合わせがあって、その組み合わせになると、それぞれの漢方薬の効能以上に効果を発揮してしまうからです。 

漢方薬は長期間、服用しなければならないと言うのは思い込みで、効果は、その場で判定できるし、即効性もあります。その為には、その人の状態が、どうなっているかがわかり、どう変化したかを突き止める必要があります。 


(調剤薬局に勤めている薬剤師に聞いても、これらの漢方薬が処方されることはゼロに近いそうです)

学校教育には必ず答えがあります。だから、偶然出会う何かにもきっと法則性があるはずだと解釈します。それが学者が考える答えです。しかし、社会には答えはありません。答えがないというより、複数の答えが存在し、時間の流れと共に、その答えは変化していきます。 それを予測することは事実上不可能ということです。


これと全く同じ現象が漢方薬の適応にはあるようです。 今日適応になった漢方薬は明日適応になるとは限りません。殆どは明日は違うものが適応になっています。上薬と呼ばれる漢方薬は、副作用が少なく、上薬で構成された漢方薬は、比較的、長期飲んでも副作用のないものとされているものです。それは体質改善という形で飲ませるものだと言う認識が広まってしまっています。それは確率論である程度判断できるでしょう。だから、その確率論のみで選ばれた漢方薬しか使うことができません。


本当に不便な使い方です。


これを元にした使い方だから、長期間飲ませないと効果がないという話しになったのだろうと思います。だから限りなくゼロに近いから軽視されているんだと思います。思わぬ組み合わせが、その変化がゼロにも百にもなるということは考慮されていないという訳です。


この現象を見ていると社会の仕組みとホントに同じだなぁ~と感心してしまいます。 


御薗治療院

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