思考の分析

思考を分析すると言っても専門的なことを言っている訳ではありません。誰でも経験があるものを分類し分析してみようと思います。 


何かを想像したり空想したり、記憶するというような働きがあります。楽しいことを想像したり空想したりというのは夢物語で現実味がありませんが後々に形になる可能性を含んでいます。


空を飛びたいと思った人がいなければ、現代の飛行機はありません。今は当たり前になっているので気づかないですが、その発想は、最初は空想だったと思います。

そんなことできるはずがないと思っていたらきっと飛行機はできなかったでしょう。今までやってこなかったことを想像から創造しようと思うと違う思考をする必要があります。 


創造して物を作るというのは、想像や空想の結果起こるものですが、今までになかったものを作り出すのですから相当なエネルギーを使います。 記憶するというのは過去の出来事を頭に入れることです。新しいことではないですが、これがベースにないと新しい物は生み出せないのは否定できません。何もないところから何かを想像することは不可能とは言いませんが、ベースがなければ空想できても形にはなりません。


過去の記憶の上に成り立っている技術を利用して新しいものを創造するから形になる訳です。 そう思うと考えが行動を引き起こし、新しいものを作ってきたという人類の歴史がわかります。つまり考えは、物質に変化するということなんじゃないかと思います。 このことを軽視してはなりません。


物質に変化させる過程は、記憶から想像し、そこから創造する力です。創造したものは、やがて過去のものとなって記憶されます。その繰り返しが文化となっていく訳です。つまり思考は循環しているのがわかります。ただ、記憶し過ぎると記憶に頼り過ぎるようになって想像する思考が停滞します。


想像が停滞すれば創造はできなくなります。だから、記憶から想像、想像から創造へとつないていく為には、あまり多くのことを記憶するとうまくいきません。その点、現代はコンピューターに記憶させることができる時代です。この記憶をうまく活用することができれば、想像から創造が容易になるのは間違いありません。 折角、こんな良い機械があるのに、なぜ記憶だけしようとするのか意味がわかりません。

21歳の時、はじめて自分のPCを触った時、それを強く強く実感しました。凄い時代になると予感しました。


今の科学が加速しているように見えるのは、記憶の貯蔵が容易になったからです。しかし、それだけでは、どれだけ頑張っても単なる過去の記憶の分析でしかありません。大事なことは、それをベースに新しいものを生み出す力です。AIはそれをも可能にしてくれる可能性を秘めています。人間に残されたものは、それをベースに創造することに尽きます。


創造する力を発揮する為には、直感や感覚がなくてはならないものだとわかります。記憶するだけなら、データベースを組んでハードディスクに記憶させれば十分です。この意味がわかれば、人間がやるべきことがわかります。感覚を軽視する今の風潮は、時代を逆行していると私は強く考えます。これは間違いないと思います。つまり、コンピューターを使っているのではなく、コンピューターに人間が使われて合わせているということです。

それを実感していない人は、ホントに危ないなぁ~と思います。

あくまでも機械ですから人間がそれを使いこなせなければなりません。その為に感覚は必要不可欠な存在だとわかるはずです。なぜなら感覚は機械にはない能力だからです。

どんなに膨大なデータをもってしても味わうことはできません。


その意味をよくよく考えるべき時が来ていると思います。






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