アリエリー教授

経済行動学のアリエリー教授という方の動画をYouTubeで見ました。

ホントにYouTubeというのは便利ですね。

過去の放送も後から見られて勉強できる訳ですからね。


最初に若い頃酷いやけどをおった時の話しをしてました。

ヤケドをすると、毎回身体に巻いた包帯を変えなければならない訳です。

もし自分が同じ立場になったら包帯を一気に剥がすほうが良いか?

ジワジワ剥がすのかいいか?

という質問を聴衆の方にしていました。

会場に来ていた方々の多くは一気に剥がす方が良いのでは?

と考えていたようです。

しかし、それはあまりの痛みのために辛すぎたようです。

それで看護師さんに徐々に剥がして欲しいと頼んだがアッサリと断られたそうです。

「その時に私達は看護のプロであって患者さんに最善の方法をとっています」

だから任せなさい。

ということだったそうです。


傷も癒え大学に入り実験を繰り返す日々を送り様々な痛みに関する実験を行っていたそうです。

一番最悪な痛みは徐々に強くなっていく痛みだったそうです。

様々な実験を繰り返し痛みのことを良く知るようになってきました。


そこで入院していた病院で講演依頼があり行ったそうです。

その時、仲の良かった看護師と話しをして、あの時、なぜゆっくり剥がしてくれなかったのか?

と聞いた訳です。

同じことをする訳だからやり方を少しだけ変えて欲しかったと言ったそうです。

そうすると看護師は、それはわかっていてもできなかったといったそうです。


この意味凄いと思いません?


私達は習慣に基づいて行動しているということです。

動画では直感と言っていますが、実際にはこれは直感ではなく習慣です。

このビデオは翻訳が間違っているか教授本人の言葉の意味の違いがありますね。

看護師さん達は教育によって培った習慣に習っただけです。

もしかしたら、今行っている方法が間違っているかもわからないと直感で感じつつも人間は習慣で行動している可能性がある。

それを直感で感じながらもやり方を変えることができなかった。

という訳です。


教育は様々な色眼鏡を生みます。

間違った教育はなく、教育は全てが間違いです。

でも教育が悪い訳ではありません。

誤解しないでくださいね。

ケースバイケースで物事を考える為には直感を働かる教育が必要不可欠です。

実際の現場は頭でわかっていても何の役にも立てません。

自転車に乗れない人が自転車の乗り方ビデオを1000時間見ても乗れるようにはなりません。

それより10分自転車に乗る練習をした方が乗れるようになる近道です。


基礎の部分が学問であり統計や実験でえられた知識なのです。

これは必ずパーセンテージで物事を判断します。

この動画でも数字が沢山でてきます。


実はそれによってまた違う教育がされている訳です。

その教育が習慣になり、その習慣から抜け出せなくなってしまう。

こういうことを私達は延々と行っている訳です。

ホントに面白いですね。


御薗治療院

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