頭蓋骨って他の骨よりかなり複雑な形をしています。
何故でしょう?
なぜ鼻や蝶形骨は他の骨と比べてあんなヘンテコな形をしているのでしょう?
一つの骨で構成された方が強度的にも強いはずなのに何故頭蓋骨は部分的にわかれているのでしょうか?
脳を支えている骨をご覧下さい。
脳の底部を支えている骨です。
脳幹部分は、中脳、橋、延髄と間脳を合わせて脳幹と呼びます。 生存の上で欠かせない自律機能を直接制御している重要な部位であるり睡眠・覚醒レベルの調整、姿勢運動制御も行っています。
脳幹は多数の神経核が存在し、自律神経機能中枢も存在します。
意識と覚醒に重要な神経回路があるとされています。
重要な神経器官がある為に複雑な形をしたんじゃないかとも考えられますよね。
だからこそ蝶形骨や鼻周囲の骨をよく観察すると無意識と意識の状態を明確に観察することができるようになるのではないかと考えています。
こんな大事な機能を備えている脳幹部分を支えている骨が何らかの影響で圧迫を受けたり循環不良から機能障害などを起こしたらどうでしょうか?
脳の機能が変調し、身体に異常をきたしてもおかしくありませんよね。
だからこそこの部分の診察は大事になってきます。
以前ご紹介した篩骨の変位などともつながっている骨ですから、鼻周囲の異常は常に脳底の骨の変位となってもおかしくありません。
得体の知れない症状ってこういうところからくる可能性は多々あります。
脳の機能障害から多種多様な症状が起こっていても不思議じゃないですよね。
脳の障害ばかりを問題にしますが、足や他の器官から脳に影響がでていることも十分考えられます。
もちろんその逆もありえます。
それは、多種多様な作用があるからここを介して症状が関連する可能性は大です。
科学というのは、それをわけようとします。
脳の機能とか足の機能をわけて考えます。
でも単独では何の機能もない。
全体で人間です。
脳だけで生きている訳じゃない。
つまり身体や手足があってこその脳です。
手足から入ってくる情報がキチンとしていなければ脳は正しく働きません。
得たいの知れない症状ってまずは手足起因の症状なのか、脳の症状なのか?
中枢か末端かですよね。
それを見極めなくてなりません。
中枢の症状かと思ったら手の異常から来ている症状だったりします。
その逆もあります。
手の異常が脳からの異常だったりすることもある訳です。
そのどちらからも来ている場合もめずらしくありません。
何があってもおかしくないというのが事実です。
大事なことは決めつけないで症状と照らし合わせて、様々な角度から観察するということですね。
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