ロボットと人間の違いを考えてみると
ロボットは正確には伝えられるけど、不正確には伝えられません。
人間は正確には伝えられないけど、不正確には伝えられる。
不正確にしか伝えられないというのは一見すると欠点のように見えます。
しかし、よく考えてみるとロボットは不正確に伝えることができないのです。
これって、実は大きな欠点なのではないでしょうか?
人間は一生懸命正確に伝えようと思い、様々な手段を使って情報を伝えようとします。しかし正確には伝わりません。それが人間同士の中で常に起こっていることです。 科学的という言葉を使って、一生懸命に正確さをアピールはしますが、それを人に伝える時、正確に伝わっているとは、どう考えても思えません。
不正確さの中で生きているのが人間であり、それが人間の社会です。
きっとロボットから見たら、なんと非合理的で非論理的なことをしているのだろうかと思うことでしょう。
逆にロボットは、与えられた情報を不正確には伝えることができません。 これはどう考えても大きな隔たりです。正確にしか伝えられないロボットと不正確にしか伝えられない人間では、どう頑張ってみても最終的な意思疎通は難しいと考えなければなりません。
例えば200グラムの力を出しなさいという命令が来たとします。ロボットなら200 G の力を持続して出すことは容易いことだと思います。しかし、ほとんどの人間は、200グラムの力を持続的に出すということは不可能に近いと思います。
強くなったり弱くなったりしてしまいます。情報だけでなく、力を出すことですら不正確なのが人間です。これは利点でも欠点でもありません。人間のどうすることもできない特長です。その人間の特長を捨てロボットに近づこうとするのが科学的という世界観です。
もちろん科学的を否定している訳ではありません。
単純に科学的が良いという風潮を否定しているだけです。人間の特性を知らないで科学的が良いという価値観は、人間にとって本当に良いことなのかを考えなおさないといけないということです。
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