真実と嘘

この下記の文章面白いですね。

マーケティングの送られてきた文章の一部なんですが・・・。


「実は、2年間使用した枕の重さの10%は、ダニの死骸とその排泄物だと知っていましたか?  

実はあなたの枕カバーには、何千、何万匹というダニがいます。」

卵を産み続けるのです!!

と言う前置きをしておいて、「ダニの侵入を100%防ぐ枕カバーがあるのです」

というのを煽るそうです。

そこに一流大学や一流企業の研究機関名、何々博士推奨とか共同開発したものというのを付け加えるそうです。

そして、こんな凄い枕カバーの値段が、1000円もしない!!

という文言を加えると、そんな枕カバーが1000円以下は安いとなる訳です。

しかも、期間限定!!

なんて言葉がつけば更に売れますよね。

1000円という枕カバーは普通の値段ですよね。物によっては高いかも知れません。


もし、ダニの侵入をと言うのならビニールが枕カバーの中に仕込まれているものであれば、侵入はしないんじゃないかと思うし、もし、そんな構造なら蒸れるような気もするけどなぁ~。

そんなことして何になるんかな~って思います。

枕だけにダニがつくとも考えられないし、布団にあったら同じことですよね。

10%も重くなるというのも信じられないし、それが事実だったとしても洗濯しても駄目なら、なすすべがないようにも思います。

普通に考えれば、買う必要もない枕カバーだと思いますが、一瞬誰でもそうなのか~って思いますよね。

一見科学的データのように思いません?

でも、こういう書き方って健康食品等にはよく使われる文句ですよね。厳密に言えば健康食品だけじゃないと思います。医薬品では、素人にわかりにくい微妙な表現で購買意欲をそそっていることが多い。そして、製薬会社と医師との間においてですから、素人にはサッパリわからない。


どこまでいっても、人間には、このような心理は働きます。それを完全排除することは不可能ですし、完全に排除する必要もないと私は考えてます。

それで喜んでくれる人があるなら、それはそれで良いのでは?

とも思います。

あとでその効果はわかりますからね。

あ~騙されたんだ~ってね。

でも、騙されたって思う方がおかしいのかもとも思います。


その時は、すご~い!!

良かった~って気に入っていた訳ですからね。

どれだけ凄いと言われても私なら買いませんからね。

薬の新薬でも同じだと思うんですよね。

最初は、効果が凄い!!

って言う文句がズラズラ並ぶんですけど、どんな副作用があるか多数の人の長期的なデータもないのに誰もわかるはずがない。人には様々な感受性の人がいますからね。そう簡単ではない。

新薬で副作用出ても誰も責任はとってくれませんからね。

枕カバーなら、頭が蒸れるなぁ~って思ってそれで終わりかもわかりませんが、新薬は、そういう訳にはいきません。

でも誰も文句言えないようになってるし、文句言っても誰も責任はとってくれませんよね。


だから、その時に信じたんだから、何があっても自己責任という意識がないと後から恨み辛みを言うことになってしまいます。

医師は専門家と言いますが、未知の薬の副作用なんてわかる訳ないし、製薬会社が出したデータしかない訳ですからね。この例で言えば、ダニが侵入しないという点においては正しいと主張されれば、文句言うことはできませんからね。


言葉巧みに、人が本来持つ心理や感情を利用する商法で人に興味を持たせて購買意欲を誘う商売は、医薬品を含めてどんな商品にもあるということです。

それを完全には排除できない。

バイアスがかかっているとか言って、そういう人を批判し、自分は賢いからひっかからないと思っている人程ひっかかります。

どれだけ注意していても、きっと、その状況になれば誰でもひっかかると思っていた方がいい。

御薗治療院

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