第一回目 筋肉の収縮

ちょっとシリーズで筋肉の構造を考えてみたいと思います。


筋肉が収縮すると距離が変化して、関節を曲げることができます。

筋肉は真っ直ぐ縮むという勝手なイメージがありますが、これは本当しょうか?

そして真っ直ぐ縮むことは効率的でしょうか?


その構造だと、物理的に考えて直接的な筋肉への負担がかかるはずです。

また、以前もブログで書いたように、上腕二頭筋の停止部は、橈骨粗面と前腕の筋膜です。橈骨と尺骨で出来ている骨を根本で引っ張り上げる訳です。

その構造から考えても、かなりの力がいるはずですから、筋肉にとっては重労働なはずです。

これは倒れた木を起こそうとした場合、根本にロープをかけて引っ張り上げるのと同じです。

普通なら木の先にロープをかけて引っぱりますよね。そうでないと重い木を持ち上げることは困難だと思います。

支点は固定されているとしても、根本にロープをかければ、かなりの力がいるはずですし、何よりも曲げる角度を制御しにくいと思いませんか?


手を下に下げた状態から重力に逆らって持ち上げるだけでも強い力がいる上に角度を制御するのは、更に困難です。特に手は自由に使えなければなりませんから、他の関節以上に制御しながら力を出さなければなりません。


収縮という考え方は、真っ直ぐ縮んで距離が変わるというイメージですが、捻れて距離を変える方が効率的なんじゃないかと考えています。


捻れを作って、筋肉の距離を変えれば、制御も簡単になるし、力はかなり出ます。もちろん、筋肉には、それに相当する働きをしてもらわなければならないと思います。

だから、上腕二頭筋をエコーで観察すると僅かに肘を曲げただけで、上腕筋や上腕二頭筋は激しく変化します。

上腕二頭筋は捻れて縮んで肘関節を曲げているのではないかという仮説です。

もちろん、他の筋肉も同様だと考えています。


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