筋肉を使いながらエコーで観察していると繊維が回転しているように見えます。
それが正しいか間違っているかはわかりません。
しかし、回転していると考えた方が合理的な理由をここ数日書いてきました。
それをよくあらわしている動きがあります。
肘の屈曲、伸展です。
医学を学んだ人ならわかると思いますが、肘は、形状から考えても回旋しやすい形にはなってないように思えます。橈骨は前腕を回旋しやすいようなっていますが、尺骨は上腕骨とかなり固定された形になっています。
また伸展した状態では上腕骨に対して前腕(橈骨と尺骨)は、外転も内転もしません。若干の遊びがある程度だと思います。
しかし、肘関節を30度ぐらい屈曲した状態では、やや外転も内転もできるような感じに見えます。
なぜこんな遊びを身体は作ったのか?
実は、ここに筋肉の回転する動きを助長させている仕組みがあるのではないかと私は考えています。
ダンベルを持ち上げるのに前腕を内旋した状態では持ち上げにくくなります。
しかし、外旋した状態だと持ち上げやすくなります。
僅かに外旋しながら、外転する方向に持ち上げた方が力が入りやすくなります。
この現象が筋肉は回旋しながら働いているのではないかという仮説のあらわれだと思っています。
完全な伸展位から屈曲位になる間に僅かに外旋外転位をとるような方向に動かすのが一番力が出やすいと思います。つまり真っ直ぐ曲げているのではなく、やや外旋しながら外転するという回旋外転運動を使いながら曲げていると考えると、何度も説明しているネジの理論と同じように、力を得ながら制御しやすくなるのではないかということです。
そんな特長を人間の身体は各所にあります。
そこで上腕二頭筋に幅5mmぐらいで、長さ20センチぐらいのテープを貼ります。
皮膚に情報を与えるということです。
貼り方は図のとおりです。
回転するのを助長させるようにテープを貼ると力が出やすくなります。
テープを皮膚に貼って、情報を与えると、筋力を出しやすくなるという現象が起こります。
屈筋を伸ばすように使うという使い方があるそうです。私の理論とかぶるところがあるなぁ~と思ったので、筋肉繊維は、ただ曲げ伸ばししているのではなく、一定方向に回転しながら力を出しつつ距離を縮めたり伸ばしたりしていて、その構造は伸筋より屈筋の方が顕著なんじゃないかと考えます。
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