鍼灸師にとって皮膚の触診はとても重要な意味を持ちます。
皮膚を軽くつまみあげると異常な緊張部位がよくわかります。
それにともなって皮膚炎を起こしている場所や症状の強い場所、それと関連する場所が簡単にわかるようになります。
このような訓練を繰り返していくことで少しずつ異常部位を探し当てる感覚が身についてきます。
簡単ではないかもわかりませんが、目的意識をもって触診すると自然にわかるようになってきます。
大事なことは何を探しているかです。
皮膚のつまみ方を注意するというのがテクニックだと思い込んで、それに集中する人が多いですが、そんなことをしてもわかるはずがありません。
昨日の投稿の相手の重心を崩すのと同じように目的意識がハッキリしていないと触診はうまくいきません。
だからベテランと初心者には違いが生まれる訳です。
逆にコツさえつかんでしまえば、初心者がベテランを凌駕することも可能です。
触診の基本を理解しないで、うまくなろうと思ってもなかなかうまくなりません。
そんな技術を伝承するために手ほどき会をしています。
次回は7月の予定です。
近々に通知致します。
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