全体と部分の話しをしています。
専門家の方なので、少し難しい話しが入っています。
怪我は局所という考え方になると思いますが、怪我が一瞬で治ったら全体への影響はありません。
しかし、怪我をして直ぐに全体に影響がでます。指先怪我しただけで手の使い方は変わりますのでそれをかばうようにしか身体が動かなくなってしまいます。今回のケースはそういうことです。
つまり局所は全身の治療と一緒ということです。
どれだけの人がそれを意識して治療しているでしょうか?
痛いところは局所ではなく、局所という経気(穴の流れのある範囲)があるところを刺激するのが局所治療です。
これを殆どの人が混乱しています。
治本法というのは、そこを刺激すると全身に影響を与える経気のあるところです。つまり直接身体の隅々にまで影響を与える部位ということです。
いわゆる経絡治療による証の治療もそういう治療の一つになるでしょう。
しかし、局所も治本も全て全体と関係があるということです。全体と無関係なものは何一つありません。だからどこを刺激しても、それが良くなれば必ず全身に影響を与えるということです。
ある流派では、治本法をすることが一番難しいみたいに考えている人がいるようですが、それは違います。一番簡単な治療と言えます。
難しいのは局所経気の治療です。様々な経気が関係し、その緊張を作っていますので一筋縄ではいきません。それを理解しなければ、合理的な治療は不可能と言えます。
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