顎や咽の触診のことを書きましたが、顔面部の触診も効果的です。
前屈すると痛みのある腰痛で曲げるのが辛そう。
全体的な反応をみると首から上の前側の異常です。
咽、口、鼻とみてみると鼻に異常反応があります。
そこで鼻先から鼻根部に触診していくと鼻根部で中央よりやや2mm程左側に異常を認めます。
そこで右手で左の鼻を触れてもらうと、前屈した時の痛みが軽減しました。
鼻が腰の痛みに影響をしていたということです。このような現象はよくあることです。
風邪は万病の元というのは事実ですね。
この時の触診にコツがあります。
それは軽く触れることなのですが、軽く触れたからわかるというものでもありません。そこが面白いところです。
触れ方と意識は無関係ではありませんが、それだけでは不十分です。
触れ方だけ学ぼうとしてしまいます。実は触れ方よりもっと大事なことがあります。
鼻に炎症が起こると鼻が腫れます。腫れているところはどこか?
という意識をもっていないとわかりません。
意識して認識することです。
認識には条件が必要です。どんな条件でも認識される訳ではありません。
それが理解できれば、普通に触診は上手くなります。
飛躍的に上手くなります。
身体は意識の入れ物であるということを深く認識しているかどうかで大きく違ってきます。
腑に落ちているかどうかです。
頭で理解していても絶対にわかりません。
頭で理解しようとすると余計にわかりません。
頭の理解を超えているから面白いのです。
0コメント