昨日の話しの続きですが、うまく筋肉を緊張させることはできない。
ということは うまく力を出すことができないということでしょう。
上腕二頭筋の内側が 力を入れた時に 収縮しない場合、屈曲時にやや内旋するような動きをすると 力を出すことができません。
皮膚張力を観察すると明らかに張りがありません。
このような人が腕相撲をすると 腕関節の屈曲内旋に負担がかかってしまい前腕の筋肉を痛める可能性があります。つまり前腕の内側の筋肉で 代償運動を起こしているということでしょう。
それによって不要な力を使うことで 本来の力を出し切れない状態になると思います。
本人は 力を入れているつもりであっても 実際にはうまく力が 入っていない状態であり、癖付いた筋肉の使い方をしていると言えます。
意外にも上腕二頭筋の安静時の緊張は、ウェイトトレーニングなどをしている筋肉隆々の人にも多く見られます。如何に片寄って筋肉を使っているかがよくわかります。
腕相撲の場合は一時的な力ですが、 日常生活の中で 慢性的にこのような力の使い方をすれば、 いつかはどこかで、痛めた筋肉を回復させることができない状態になり、慢性痛となってしまう可能性が否定できません。
慢性痛は、なぜ慢性になるのか?
それは傷めたところと全く違うところが使い切れていないからということも言えるのではないかと思います。
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