スクワットと膝の位置
スクワットは、直立した状態から膝を曲げていく運動ですが、深く曲げると膝が内側に入る動きをしてしまう人をよく見かけます。実は、膝を曲げる時に内側に入っていくということは、足首が硬い為に位置が変化しているのです。
膝の問題ではありません。
足首の硬い人は、特にスクワット運動には注意が必要です。 膝が悪いと思っていても、実は足首の問題だったというのがよくあるのですが、そういう人がスクワットを深くやり過ぎると、必ず膝の位置を内側にしながら行っています。
特に女性の場合は、筋力が少ないので膝を深く曲げるスクワットには注意が必要です。足首が硬いというのは、内反外反の動きが出来にくくなっている人です。
(内反とは足の裏が内側を向く、外反とは足裏が外側を向く動き)
よく足首が硬くて曲がらないという人がいますが、しゃがむことができない人は、足首が硬いと思いがちですが、 足首を前後に曲げる動きより、内反外反の動きは、最初に悪くなります。
しゃがむことはできても内反外反ができない人は驚く程多いです。腰痛を何回も繰り返す人は、必ず外反ができません。
その代わり内反はかなり動きやすくなってます。 よく体のアンバランスと言いますが、立っている時の足首の位置がすでにバランスが悪い訳です。
そういう人は仙骨や首等を調整しても、足から問題を起こして、また悪くなります。
足首を曲げる(背屈)時に内反位でしか曲げることができません。最終的には内反もできなくなると足首が硬くなるためにしゃがむことができなくなる訳です。
内反、外反の運動はそれほど重要ですが動きが小さい為にあまり問題にしない人は多いようです。そんな状態の人がスクワットで膝を曲げる角度が深くなると、足首が自然に内反し、足の裏は内側に開いて行きます。それを抑制する為に膝が内側に入って、足の裏で地面を捉えようとするのです。
つまり、代償運動をしているのです。
内反外反運動は、わずかな動きですが、身体のバランスを保つ為には非常に重要な動きです。 スクワットを注意深く行うことで、それを調整することができます。
膝が僅か1mmでも内側に入った時点で、膝を曲げるのをやめる必要があります。
人によっては、ほんの数度曲げるだけしかできないという人は多いです。そうしないと、スクワットで足を痛めたり、腰を痛めたりする原因になります。
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