不安になりやすい要素
不安感というのは、一生懸命取り除こうと思って頑張っても取り除けません。
だから、不安感を感じている人に「そんなに不安に思わないで・・・」と言っても無駄です。
また、本人が、いくら精神で頑張っても肉体がついていかなければ不安感を取り除くことはできません。
不安を抱えてる方にはいつも説明することですが、身体の状態を変えない限り、不安感を取り除くことはできないです。と説明します。
高いところに登って姿勢を低くしてしまうと余計に怖さが増すのと同じです。
高いところが平気な人は高いところであったとしても、普通に歩いています。その肉体的な違いは大きい。
身体の形から不安感が大きくなったり小さくなったりする訳です。
不安感を持っている人の共通点は、胸郭が縮んでいることです。
胸が縮んで咽を前に出している状態にあり、胸椎の上部が固まっている人に多く見られます。
高いところに登ると、自然にそうなってしまいます。いわゆるババ腰ですね。(伊勢地方では通用する言葉ですが・・・)不安感を訴える人は、体が宙に浮いているような感覚になって地に足がついていません。 だから当然足にも問題がでます。
腰痛があって来院したのに胸や腕を刺激されて良くなったというような場合は、こういう原理が働いています。
もちろん、足も不安定になります。足の不安定さは、必ず上半身の不安定さにつながります。
どちらも鶏が先か、卵が先かというぐらい同調します。だから胸や腕を調整する必要があった訳です。 腰痛も不安感を覚えやすい痛みです。
私も学生時代に4年間の腰痛を起こしていた時、腰がたたずに這うようにしていました。もの凄く変な気持ちで不安感を感じました。
パニック症状の人がいうような不安感ではありません。立てないことへの恐怖に似た不安感ですが、なんとも変な気持ちでした。
それを元に戻す必要があります。
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