真実とは4


そもそもですが、人間の手の力だけで、骨や関節を良い位置に動かすことは可能なのか? 

という疑問も持った方が良いだろうなと思います。確かに骨折や脱臼では、元の位置に戻す技術が昔からあり、その考えの延長線上に、このような理論が構築されたのかなとも考えられます。  


そこでまず最初に考え出されたのが脊椎の亜脱臼という考え方だと思います。僅かなズレを整復するという考え方です。背骨にある一定の圧力を瞬時にかけると、ボキボキと言うような音がして筋肉が緩んだりします。その考え方は、骨がズレているので、それをアジャスト(調整)するという考え方です。 


そのことについても、この動画でも語っていますが、脊椎は強固な結合組織なので、これも簡単には動かないということです。つまりアジャストを行っても、人間の手技ぐらいでは実際に骨が動く程の力を与えられる訳ではないと言うことです。

それでは、これらの理論を打ち立てた人達が仙腸関節と同様に長年妄想をしているということでしょうか? 


実際に、アジャストをすることで難病と取り組んでいる人もいる訳ですから、嘘だとは言い切れません。嘘だと言うには、あまりにも歴史が長すぎる。それを無視するのは逆に科学的ではありません。ただ、実際の骨が動いている訳ではないというのも信じるに値する情報です。それも嘘ではありません。 仙腸関節と同様のことが言えるということです。


実際にアジャストするとボキボキという音がする訳ですからね。動いているような「気」がしますよね。 もちろん動いている実感もあります。

この現象については諸説あり、関節内でのキャビテーションが起こっているだけで、実際に関節位置が元に戻ったわけではないということを訴えている人もいます。関節内でキャビテーションが起こり、気泡が骨にあたった時の音というのが有力な説だと言われています。だから指をボキボキしても関節が太くなりはしますが位置が変わっているとは思えませんからね。


関節内でのキャビテーション=関節の位置異常を正常にする。

ということにはならない訳です。しかし、臨床的には、それで満足する結果を得られることがあるということです。

これらをきちんと認識しておく必要があります。それなら何が関係して調子がよくなるのかを考えなければならない訳です。 


仙腸関節の例と合わせて脊椎のアジャストを書きましたが、まだ続きます。


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