最近は仙腸関節もそうですが、背骨を調整するのにも、かなり弱い力でやる人が増えてきました。
強い力を使う場合、どうしても事故を起こす可能性があるからだろうと思います。外力を加えて肉体に大きな負担をかけるので、高齢者の方などは骨折する可能性も否定できません。
ベテランは、そういうことを起こさなくても、初心者の場合、技術が未熟な為に、それを追試している最中に事故を起こしてしまうことは考えられます。自分は起こさなくても、人に教える場合、慎重に技術を積み上げさせないと問題も起きやすくなるということです。
十分注意して技術を伝承して欲しいなと思います。
できるだけ障害が起きないようにしていなくてはなりません。そうしないと手技自体が悪者扱いされて正しい評価を受けられません。そうなったら、このような手技でしか治らない患者さんが一番困る訳です。
それではなぜ弱い力で仙腸関節や脊椎を調整できるのでしょうか?
ボキボキ、グリグリやって脊椎のアジャストだ~。
仙腸関節のアジャストだぁ~
と言っている専門家は、そこを深く考えて欲しいと思います。
実際の仙腸関節や脊椎は動かないということはあきらかになった訳です。
それは認めないといけません。
いくら強い力を加えても関節自体を調整することは不可能ということです。
もし、弱い力でも臨床的に満足する結果を得られるのであれば、弱い力の方が安全ではないかと思います。
そこをよく考えて欲しいなと思います。
続く
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