以前から感じていることですが、経絡はエネルギーの流れなので、目に見える訳ではありません。
それを捉える為の感覚というのが必要です。エネルギーの流れなので、キチンと観察していると、一直線に流れる経路はないことはすぐにわかります。
蛇行したり、部分的に太くなったり、細くなったりして、うねりを作っているように見えます。
また今回のように「海」を観察していると、浅層の反応部位もバランスをとるかのように遠位と近位で左右に違いがあることに気づきます。
このような現象は、単純に重力というテーマだけで調べているだけでも良く出ていました。例えば、右足のアキレス腱の外側が緊張している人は、左足のアキレス腱の内側が緊張していたり、左足で母指側が緊張していると、必ず右足は小指側が緊張しているというような左右でバランスをとるような変化をしているということです。
これが通常の十二正経上でも当然でている訳ですが、四海の反応でも同じように出ているということです。 十二正経であれば、経絡、奇経、経別といった様態の問題があります。経絡は浅層、経別は深層、奇経は中間層という感じでしょう。もちろん、経別も浅層にあらわれてくるし、経絡も深層にいきます。このようなエネルギーの流れがあって経絡というものが成り立っていると考えられる訳です。
まぁこういうことに興味のない人にとっては、それがどうしたというぐらいの現象なのかもわかりませんが、臨床上はとても重要なことです。バランスという意味からはもっと重要です。
経絡治療をする人は、何の意味なのかは不明ですが、バランス、バランスとよく言います。しかし、バランスというからには、どちらかが重く、その対象によって生じた軽くなった状態の部分があるはずです。つまり比較対象が必要なのですが、あまりそのことは言いません。
問いただすと考えてないみたいです。
バランスには、必ず比較対象があります。そんなことは、基本的なことだと思いますが、考えもなしに、バランス、バランスと言っているのは正確性に欠けます。
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