なぜ、そんなことが起こるのかという疑問が起こるほど、身体の変化は一瞬です。
しかも、僅かな刺激で変化します。鍼灸師に成り立ての頃には想像もできないほどの僅かな刺激で変化してくるのを経験すると、僅かな刺激の方がより大きい変化が望めるのではないかと思うようになってきます。
自分が今まで積み上げてきた知識や経験はなんだったんだろうと考えてしまうのではないかと思います。ただ、こういう弱刺激で変化するという経験しないと、そういう気持ちにはなれません。
強刺激が悪いとは思いませんが、弱刺激で良くなるのならそれにこしたことはありません。なぜなら刺激は少なければ少ない程、効率が高いはずですからね。
昨日からのパニックの話しではないですが、やっぱり不安な気持ちになると、胸が縮むなぁ~って思います。これは治療家なら、そういう目を持って観察していれば、誰しも感じることだと思います。
不安になって胸が縮む場所は、左の大胸筋や肋間筋がかなり確率的に高いです。
「場所を文章で示す時、筋肉の位置でいう方が示しやすいので、筋肉名で書いていますが、これらの緊張は決して筋肉が緊張していると言っている訳ではありません」
また左の上腕二頭筋や上腕三頭筋、前踞筋あたり、肩甲骨周囲の脊柱、腰方形筋や外腹斜筋の一部あたりが必ずストレス状態にある人は緊張してくるようです。 もちろん、これらの付随するところは部分的に異常な緊張になってます。まずは、これを実感しないとはじまらないなぁ~って思います。この時も弱い力で触れていないと絶対にわかりません。
これらの緊張がなくなると、気持ちも安定してくるみたいですが、それには時間が必要な場合も多いです。この緊張を緩めることだけを考えて調整していると、なぜか時間と共に不安な症状がなくなってくることが多いなと思います。それ以外の刺激はできるだけ行わないということを心がけます。
そうなる前に、治療に来なくなる人もいるのですが、色んなところに回ってドクターショッピングしてきてくれます。そういうことをしても結局は、駄目だと思うことが多いのですが、色んなところに行って、色んな意見を聞いてみる。
それも大事です。
納得することが大事だからです。
こういう緊張をなくすことだけの調整を何ヶ月か続けて症状が落ちついてきたという人も多いように思います。 ただ、それだけの調整なので、不安に思って色んな専門家を訪ね歩いた人がいます。
その人の場合、サプリメントで栄養をとろうが、特別な鍼治療をしようが、薬を飲もうが症状が取れることはないという経験をしていました。
私も直ぐに良くなるとは思っていませんし、すぐ良くなっては駄目なんじゃないかとすら思っています。 パニックを起こしている人に正論は通じませんからね。 こういう人にこそ弱刺激で少数刺激は効果的なんじゃないかと思います。必要最小限のことを行い余計なお節介をしないということです。
また、時間をかけないとと思います。頻繁に調整するより1ヶ月に1回か2回で十分なんじゃないかと思います。それ以上やっても大きく変化することもないように思いますしね。
そうすると自分の身体に向き合える時間が増える。そうなってこそ、良くなる方向に行くのではないかと思います。心がパニックになっている時って、まわりが何を言っても言うことをききません。
きっと何かを信じ切っているからなんじゃないかなと思います。それが外れるまで待つ。
何を思おうが御薗治療院はここにあるよ。
と暗黙の思いをその人の無意識の心と無意識の身体に植え続ける。
それしかないのかも・・・。
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