人の症状を改善させる為には、その症状が何から来ているのか?
その症状は、今なくなるべき症状なのか?
それとも時間をかけてなくなるべきなのか?
今、症状が改善されることで将来有益なのか?
等々考えるべき問題は計り知れません。
無理やり症状が改善されてしまうと、なぜそうなったのかを本人が自覚しないまま放置することにもなります。
同じことを繰り返してしまえば、元の木阿弥
だからこそ、自分の身体に注意をむけるというのを意識してもらいたいなと思っています。
注意を向けようとする意識だけで、やり方ではないものが見えてきます。
殆どの人は、「これをやってみてください」というと「これだけ?」って言います。
たったそれだけなのに、「やってみました?」
って次の来院時に言うと「やり方が間違っているのかなぁ~?」
という答えが返ってきます。
???
難しいやり方なんか一切言ってないのに・・・。
つまり忘れてしまって、やってないだけなのに、やり方のせいにしています。
まずは、どんな些細なことでも構わないので注意を向けるということが大事なのです。
その練習からはじめます。
やり方なんてどうでも良いのです。
今まで何も注意してこなかった訳ですから、すぐに注意できるはずがありません。
だからすぐ忘れる。
忘れていいんです。やってみることが大事なのです。
軽くなでる。
ゆっくりなでる。
1回しか行わない。
たったそれだけです。
それだけでも身体に注意をむけることができます。つまり身体が治ろうと勝手にしてくれます。
それだで変わるはずがないと思う人もいます。やってみないのに変わるか変わらないかわからないのにです。
術者は思います。なぜ、あんなに言ったのに、それだけのことですらできないの?
私は、そうは思いません。
だから、なんどでも同じことを言います。
そんな人に食事制限しなさいとか、これこれの運動をしなさいと言って聞いてくれると思いますか?
聞いてくれるはずがありません。それは術者の勝手な思い込みです。
聞く耳を持たせることが最大の治療です。それができるまで術者は文句を言わず言い続ける。
それしかない。
0コメント