続きです。
よくトラウマが今の行動に反映されているとか、今の症状が過去のトラウマから来ているというような話しをすることがあります。
しかし、それは本当でしょうか?
確かにトラウマはあると思いますし、それがキッカケになっていることは多々あると思いますが、何故か抜けているのが、それじゃ~どうすれば良いのか?
ということなんだと思います。
心と身体は一つだと良く言われます。トラウマが身体の動きにも反映している可能性も否定できませんが、それで終わってしまっては元の木阿弥です。
身体の動きを変化させることでトラウマにも変化があらわれないかを検証してみた方が良いように思います。
「癖」を変化させるという意味で、作法や礼儀というのがあると考えると、作法も馬鹿にはできないと思います。日本には、様々な作法があります。
そして、それは日本における作法です。海外と比べてはいけません。ここを間違える人が多いですが、他国と比べるのはナンセンスです。日本の気候風土や、思想、歴史がある中で生まれた作法なので、外国はこうだからというのは意味のないものです。
なぜ、外国の真似をしなくてはならないのでしょうか?
海外の人は、外国で住んでいて、容易に日本の作法を真似しますか?
逆の立場になって考えた方がいいです。
そのことに疑問すら持たないで外国では、ああだ、こうだと言うのはおかしな話しです。
こういうことを書くと反発する人もいるようですが、日本は、世界も羨む長い歴史がある訳です。
それは先人達が、この土地に根付かせてきた訳です。この土地で過ごすのに一番適したものである可能性があるから独特の文化が生まれた訳です。その全てが正しいとは思いませんが、間違いだと否定する前に、やってみることからはじめなければならないなと思います。
以前、外国の方の団体(あきらかに白人)が、内宮で畳の部屋で正座をする場面に出くわしました。彼らは、基本的に正座をする文化ではないので、どう見ても正座はできません。
足が痺れるからと言うような理由ではなく、座っている姿勢を見ると、どう見ても無理があるのです。正座をしない日本人でも、そうはならないと思える程です。
日本人の体型や、この地で生活していく上で様々な要素が日本人を作っているんだなと感じました。だから、外国の方でも長期間、日本に滞在するなら、その習慣を取り入れなければならないと思いました。
そうでないと、この気候風土の中では生活しにくく、習慣を変えないで長期間生活すると、きっと心に問題を抱えてしまう可能性もあるだろうなとも思いました。何年も海外で生活したという経験もないのに、日本人が外国の真似をするのは、ホントに狂気なんだなとわかります。
例えば、スポーツをしていて、なかなかうまく出来ないことがあったとします。そこで少しアドバイスをした結果、苦手意識を克服したということがよくあると思います。これも作法を少し変えただけで問題が解決したということです。やれる能力が変わったのではありません。作法を少し変えただけです。同じやり方しかせずに違う結果を求めるのは無理です。
それならば、作法を変える。やり方を変える。ということで、日常生活が変化するとは考えられないでしょうか?
もしかしたら、その僅かな動きが理に適っていない為に起きているのが今の症状やトラブルなのかもわかりませんよ。そのことに注意しないで生活しても出来ない理由しか探そうとしなくなります。
そんな人一杯います。
今までの方法では上手くいかなかった訳です。病院に行って投薬しようと鍼灸やマッサージ、整体等に通ってもうまくいかなかったのであったとしたら、自分が普通だと思っていたやり方を少しだけ変えてみたらどうなるか実験してみたら良いのでは?
心の問題だと言い切ることは簡単です。しかし、それでは上手くいかなかった訳です。トラウマだとわかっても、それから逃れることはできなかった訳です。
きっと具体的な何かを変化させない限り、そのトラウマが消えることもないだろうなと思います。
それぐらい僅かなことなんだと思います。作法を変える。習慣を変える。ただそれだけで治っていくものがあるのでは?
そんな気がします。
やっぱりグローバル化というのは、日本人と日本文化にとっては大きなダメージだったのではないかと思います。
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